EBPMとは何か 令和の新たな政策形成

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EBPMとは何か 令和の新たな政策形成

  • 著者名:小倉將信
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 中央公論事業出版(2024/07発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784895145152

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内容説明

エビデンス(証拠・根拠)に基づく政策立案―EBPMを国会議員としてのライフワークとして、政界で主導してきた著者。欧米での経験、EBPMをめぐるキーワード、政治や行政の取り組み事例を挙げてわかりやすく解説した入門本。勘と経験と思い込みからの脱却を図り、政策形成の「新しい日常」を提言する。底本は数多くの読者を獲得。

目次

はじめに

第1章 政治の現場から見たEBPM
(1)自民党行政改革推進本部
(2)風が吹けば桶屋が儲かる(?)
(3)自民党税制調査会での議論を通じて
(4)勘と経験と思い込み(KKO)からエビデンス(E)ベースに
(5)EBPMのこれから

第2章 EBPMとは何か
(1)EBPMのポイントは「客観的な検証」
(2)EBPMの基本となる「ロジックモデル」
(3)EBPMの神髄は「因果関係の検証プロセス」にあり
(4)因果関係を読み解くコツは「エビデンスの階層化」
(5)EBPMの実践に向けて(我が国におけるEBPMの実践例)
(6)EBPM実践のためには「入手できるデータの限界を踏まえた分析」が必要

第3章 EBPMによって政策評価制度に魂を込めよ
(1)我が国の政策評価制度は機能していると言えるか
(2)我が国におけるEBPM推進体制の強化の流れ
(3)我が国における統計改革の流れ

第4章 EBPMをめぐる欧米の経験
(1)EBPMは一時的な流行りなのか
(2)イギリス:「第三の道」としてのEBPM
(3)アメリカ:革新的な手法を生んだオバマ政権期のEBPM
(4)EBPMは“ギャップ”を埋めるために

第5章 「ナッジ」―EBPMと車の両輪となるキーワード―
(1)「ナッジ」とは何か
(2)公共政策へのナッジの活用
(3)環境省ナッジ事業が目指しているもの
(4)ナッジとEBPMの未来

第6章 地方自治体から発信されるEBPMの可能性―横浜市の挑戦―
(1)EBPMにおける地方自治体の位置付け
(2)横浜市のEBPM発展の経緯
(3)横浜市の公式のEBPM推進体制
(4)地方自治体におけるEBPMの課題と解決策としてのナッジ
(5)横浜市行動デザインチーム(YBiT)
(6)地方自治体におけるEBPMへの期待

第7章 我が国におけるEBPMの進化に向けて
(1)統計的なデータ分析ができる職員を育成・確保せよ
(2)大学・研究機関(研究者)とコミュニケーションせよ
(3)エビデンスの創出、伝達、蓄積等を行う専門組織を設置せよ
(4)データの利用、アクセスの確保と個人情報保護に関するルールを整備せよ
(5)倫理規範に関するルールを整備せよ
(6)予算上のインセンティブを付与せよ

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

骨公園

0
「ナッジの取り組みとEBPMの取り組みには共通点が多い」という解説は了解した。しかしながらEBPM解説書としての期待に対する満足感は低い。紹介された数少ない事例もEBPMとして検証されたとは言い難い中途半端なものばかり。穿った見方かもしれないが結局「建前では失敗が許されない日本の政治において、失敗を認めたくない官僚や政府組織が自分の存在意義をアピールするために政策を打ち出している」という前提が立てられている時点で、どんなに素晴らしいフレームワークがあっても見向きもされないということか。2022/04/10

木村あきら

0
①本来、事前事後、対象群、属性分析の3つがあって政策効果は検証される。当然データを全て得ることは難しいので限界も加味した上での工夫が重要 ②20年前から政策評価は実施されてきた。ただ、目的目標施策のロジックや、検証→再試行が弱い。目標達成管理のみでは限界がある。なお、データの整備と開示環境が日本は貧しい ③BPM導入のメリットをつける予算を確保。ナッジ活用との相性。ナッジは行政の暗黙知の蓄積、効果検証の容易さから、EBPMといの相性が良い 2021/10/26

Jey.P.

0
「エビデンスに基づく政策立案」や政策の評価が、どのようなものか・どのように日本に導入されているか・米英ではどのように取り組まれているかを解説した本。恐らく民間においては厳密性は低くとも当たり前に行われていることだと思うので、公官庁ならではのハードルや、そのハードルをどのように乗り越えるかなどの導入面がより具体的に知りたかった。そもそも既存の政策決定プロセスはどのようなものかという点から学んだほうが良いのかもしれない。2021/06/18

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