内容説明
待望の第5弾!
序章 : 資本主義と帝国主義の熱狂
第1章: 三国同盟と三国協商
第2章: 第一次世界大戦の勃発と日本の参戦
第3章: 対華二十一カ条の要求
第4章 : ロシア革命とシベリア出兵
第5章: 大正デモクラシー
第6章: ヴェルサイユ条約とワシントン体制
終章 :戦争の世紀を終わらせるために
資本主義、帝国主義、民族、同盟……
世界大戦が起こった理由を解き明かす!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
13
第一次世界大戦の温度感を作家二人が対談する本。 新聞の話しが面白かった。「民族」は近代の概念で新聞が広めたとか、小島にフランス人とドイツ人が仲良く暮らしていたが新聞で大戦の記事を読んで次第に仲違いするようなったとか。2024/10/05
funuu
6
特に印象的だったのは、同盟が平和を維持するどころか戦争を拡大させたという視点です。佐藤優の「力の均衡や同盟に頼る平和維持の危うさ」という指摘は、現代の国際関係にも通じる深い洞察で、NATOや日米同盟など、現在の同盟構造を考える上でも参考になります。また、日本の帝国主義への傾斜が「勝ちすぎた」結果であるという分析は、成功の裏に潜む危険性を浮き彫りにし、歴史から学ぶ謙虚さの重要性を教えてくれました。2025/07/15
鬼山とんぼ
4
多分佐藤氏か編集部から当時の基礎情報を両者に提供し共通理解を整理したうえで対談に向かったのだろう。そうであるが故の、予定調和的な議論が何となく不快。また公明党に近い出版元に対する忖度発言も気に入らない(特に最後の方の佐藤氏)。トランプを佐藤氏は平和優先主義と称揚しているが彼の本質は米国の「独善的要塞化」で、国際正義の貫徹とは相容れないものだろう。つまりトランプとプーチンは似た者同士であり、バイデンの路線を貶めるために殊更に米国が主導したNATO路線に背を向けているように見える。政治的ポーズに過ぎまい。2025/05/11
トッチー
2
ロシア・ウクライナ戦争から2年が過ぎてこの書籍が発行されている!まさに,歴史から平和を学ぶ、時は今!トランプ大統領の今日の動きを見通したような,佐藤優氏の分析! 仏法の教えが今こそチカラを発揮するべき時代ではないかと,ふたりの知の巨人は意見が一致してます。2025/03/18
数之助
2
あまり注目されることのないこの時代だが、両大家の史観を通じて興味深くのぞくことができた。2025/01/04