内容説明
現代世界における政治的出来事や事実や のあり方について考えるために。アーレント「真理と政治」「政治における嘘」の二篇をおくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
8
表題のうち、前者は「過去と未来の間」に、後者は「暴力について」に既訳の論文で、それぞれの改訳。2論文と同じくらいの分量の訳者あとがきと解説がついている。なんとなく中途半端な感じでした。2025/03/30
林克也
1
60年前と今と、アメリカをはじめとする政治屋の性根(今は商魂のほうがわかりやすいか)は同じだが、それに乗せられる民衆のオツムが、今のほうが圧倒的に悪いと思った。 今、ハンナアーレントがアメリカで生きていたら、何を言い何を行うだろうか。2025/08/26
遊動する旧石器人
1
2024年7月10日第1刷発行。ポスト・トゥルースの時代に読まれるべき2篇として選集されたハンナ・アーレントの嘘に対する1冊。敵を欺く嘘から味方を欺く嘘へ。自己欺瞞に満ちたポスト・トゥルースの時代において、考えないを選択する大衆。近代という人間の理性を信じた時代は、理性はあろうことか考えることをやめてしまった怠惰な人間の時代へと行き着いた。超古代文明が滅びたとされる理由とシンクロする現代。どこかの時点で、裁きの雷が落ちないと気付かないのかも知れない。それ回避するには、倫理資本主義や交換様式Dの徳を要する。2024/09/24
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