内容説明
母と父、夫の死を見届けて独り。犬を連れ荒野や海辺を歩きながら「生きる」「死ぬる」の思索を重ね、仏典を読む日々。森羅万象と生老病死に向き合うなかで生きる力が自ずと湧いてくる。詩のように読み解かれたお経と響きあう魂のエッセイ。《解説・藤田一照》
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あおい
3
このタイトル、ほんとそれ。なんとなく最期を想像しつつ…葬式は家族葬以下で。でも枕経はあげてもらいたい。けど、ナニ教がいいかな…なんとなく念仏はイヤ、南無阿弥陀仏かな、やっぱりぽびゅらーな般若心経かな、自分でも詠めるから日蓮宗かな…つらつら思いつつ鳩摩羅什訳と現代日本語を読む…(・_・D フムフム、躓いてどぅでも良くなってくるから合間のエッセイでホッとするwいったいこんなにいっぱい訳してる伊藤さんはどこの経にするんだろ、仏教ってたくさんあるから迷うw死ぬまで生きるからそのうち決めておこう、終活の一環で。 2024/11/04
yuukappi
3
私事で恐縮ですが、古文が苦手で、高校時代は、古文よりまだ英語の方がわかると、のたまわっていました。ということで、ここまで、現代訳ができることに、うらやましくもあり、このような言葉に触れて良かったなと思う次第です。浄土真宗については、縁あって、妻の家がお寺でしたので、義父の住職より、本書にあるような、ありがたいお言葉をいただいたことを思い出します。藤田さんの解説も良かったです。最後に、仏説阿弥陀経は、唱える機会がありますが、現代語訳にしても、当たり前ですが、ホントに、繰り返しなんですね。恐れ入りました。2024/09/19
Go Extreme
3
三帰依文ー仏教に出遭えたミラクル 般若心経ー完成に向かって 九相詩ー死体のあと 源氏物語表白ー紫式部の往生 風信帖ー一通の手紙、空海→最澄 法華経薬草喩品偈ー大きな木や小さな木 阿弥陀経ー浄土とはこんなところです 四誓偈ー四つの誓い 本誓偈ーただおこなえ 聞名得益偈ーみんないける 法華経従地涌出品偈ー涌き出したボサツたち 法華経方便品ーなぜ仏は世にあらわれたか 法華経如来寿量品偈ー私が目ざめてからこのかた 摂益文ーみ名をよぶ 仏遺教経ー最後のおはなし 総回向偈ーあまねくひとしく 総願偈ーあるいてゆきます2024/07/29
ぶつぶつ屋
2
今まで、お経に意味があるとは思いもしないで生きてきた。 とてもわかりやすい言葉で、理解しやすく、もとの調子を少しなりとも伝えるように訳してあるのだろう。 法事で住職が唱えてくださるお経も載っていて、なるほどこう言う意味があったのだなと今更にして感心した。 この詩人が自身を、無宗教だったか、無信心だったか忘れたが、そう堂々と言いつつも、お経に込められた願いや祈り、音としての響きに心を惹きつけられているのが面白いし、少しお経と言うものの敷居が低くなったように思えた。2025/07/08
の
2
様々なお経の現代語訳は分かりやすい。ただ、お経の教えそのものを本当の意味で理解は出来ない、当たり前だが。エッセイも詩的な含みがあり、真意を感じ取れていないんだろうなあと思わされる。すっと入ってこない、詩は苦手なんだと思い知らさせる文章だった。2024/12/17
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