内容説明
【第171回芥川賞候補作】
「俺を転売して下さい」喉の不調に悩む以内右手はカリスマ“転売ヤー”に魂を売った!? ミュージシャンの心裏を赤裸々に描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
194
第171回芥川賞受賞作・候補作、第四弾(4/5)、尾崎 世界観、三作目です。少し私小説入った転売ヤー小説、文藝春秋社刊でも、この内容では芥川賞受賞は難しいと考えます。 個人的には、人気のあるLIVEは、全てオークション方式で販売して欲しいと思います。少なくとも転売ヤーではなく、そのアーティストに利益を渡したい。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639188222024/08/03
美紀ちゃん
74
転売ヤーは悪だとばかり思っていたがアーティスト側から見たらそうなのかも。定額より高く売れているのをみるのは心踊ること。自分の価値が高く評価されているということだから。PA前がスカスカにならないように例えばキャパ250のところを320入れる感じとかわかる。確かにライブが始まると前にギュッと押されて後ろがあく。それをアーティストは気にするのね。4分のバスドラに合わせて観客が手を叩く悪しき習慣。私はリズムの裏を取りたい。その方が気持ちいい。アーティストからのライブ裏事情などがわかって面白かった。2024/08/14
nonpono
66
エッセイかと思いきや、バンドと転売ヤーのお話。インターネット黎明期は、フリーマーケット全盛期だった。妹がよく参加していた。わたしもメルカリで商いをしているが、なんで転売ヤーのイメージは良くはないんだろう。ある意味、需要と供給の側面も感じるが。尾崎世界観、名前は聞いたことがあったが、クリープパイプの人か。今日、録画を見た日曜美術館の瀬戸内海特集に出演していた。ある意味、運命な符号を感じ、すぐ読んでみた。ボーカル、ライブ、声が昔より出ない苦悩、流れるような読みやすい文体だった。寝る前に歌声を堪能しようと思う。2025/11/06
olive
32
転売が合法化された世界が描かれていたのかな?ミュージシャンだから書ける世界観がそこにあった。結局はアニメタイアップで食ってんじゃんって話。には苦笑したけど~2024/11/15
いっち
29
「転の声」は、転売にも使われるSNSアプリの通称名。主人公はバンドのボーカル。勢いに乗れず、現状維持が精一杯。声の調子が悪いことを、SNSで心配される。そんなバンドにとって、ライブチケットにプレミアがつくことを、主人公は重要視する。プレミアをつけるため、転売に注目する。表向きには否定してるが、転売でプレミアをつけたいと思ってる。主人公がカリスマ転売ヤーに、自らを転売するよう懇願するシーンは、どうしようもなくて良かった。普通、周りに人がいる中でそんな頼み事しないだろうと思うが、窮地に追い込まれてたのだろう。2024/06/26
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