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内容説明
名画の力とは、現場で作品に向き合ったときこそ発揮されるものだ――。前著『欲望の美術史』『美術の誘惑』『美術の力』『名画の生まれるとき』と同様、『産経新聞』夕刊に毎月連載されている「欲望の美術史」の記事を中心に、別の媒体に載せた記事や新たに書き下ろした原稿を加えて大幅に再構成した一冊。伝統の力から現代美術、美術館まで。博覧強記の美術史家による、美術の魅力をより深く味わうための、極上の美術史エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
11
カラヴァッジョ研究家として有名な宮下規久朗先生の産経新聞の連載記事を中心にまとめられた最新刊。私が行った展覧会の評も多く、自分書いているブログ評を思わず見直してみたくなった(面倒くさくて出来そうもないですが)カラヴァッジョについてしばしば言及されているのはさすが。カラヴァッジョもフェルメールと同様、最近になって再評価が進んだとのこと。あとがきで美術作品の実物を現物で見る事の重要性を訴えていきたい、と書かれていることに「その通りです!」と共感した。皆さん、美術は実物の作品を見てなんぼです。2024/09/10
ゆずこまめ
2
実際に開催された展覧会の解説が主なので、やっぱり実際に見に行きたくなった。昔に比べたらだいぶ高くはなったけれど。時給も上がっているとはいえ、学生が気楽に行ける金額なんだろうか。2025/05/28
analjustice
1
結構日本や東洋の古美術も見ているのだなぁと新鮮。2025/08/04
rockwave1873
1
2020年代に日本全国で開催されたビジ展を作品の素晴らしさを色んな角度から、筆者の豊富な知識をもとに、誰にでも分かり易く解説したエッセイ集。帯に書いてある通り、「名画の力とは、現場で作品に向き合ったときこそ発揮されるものなのだ。実際に対面することが大事なのは、美術も人も同じである。」と言われてしまえばその通りだが、実際に対面、名画に出来ない者にとっては、上質紙を使い、写真もふんだんに使用している本書は、名画の力の一部だけでも触れる事が出来た一冊だった。2025/04/28
たけぞ
1
幅広く解説しているのがいい。チコちゃんに出てたんですね。2024/11/09