内容説明
ドイツ、ロシア、中国など、九か国の軍隊がイギリスに襲来(スウープ)!
同日同時刻に諸外国から侵攻されて、足の踏み場もなくなった絶体絶命のイギリス。
祖国の命運を賭けて、ボーイスカウトの若き総長・クラレンスが反撃を挑む――
〈ジーヴス〉シリーズのウッドハウスが戦争と世相を笑い飛ばす、幻の快作。本邦初訳!
【ストーリー】
ドイツ、ロシア、中国など、九か国の軍隊がイギリスに襲来!
偶然にも、同日同時刻に(・・・前段参照!)そうしたなか、ボーイスカウトの若き総長・クラレンスは仲間とともに祖国を救うべく奔走する。
徒党を組んでイギリス包囲網を作る各国の将官を、偽情報を用いたり、劇場で騒ぎを起こさせるなどして、彼らを仲たがいさせ、軍隊を同士討ちさせる。
そうしてまんまと侵略者たちをイギリスから追い出そうとする――
戦争小説の一種なのに「人が死なない」という点でも本作は異色。
戦争が起きて、爆弾が落ちても街では誰も死なず(なぜならみな、夏のバカンスに出かけていたから!)、侵略軍の将軍に人気が集まる(なぜなら彼らはミュージック・ホールの舞台に立ち、拍手喝采を集める人気芸人になったから!)。
世界観も設定も、いつもの「ウッドハウス・ワールド」。ウッドハウス作品を読み慣れた読者には、安心安全桃源郷として楽しめる、今こそ読みたい戦争コメディ小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
19
冒頭で、あるボーイスカウトが称えられ、市内に像までできていることが紹介される。 タイトル通りの内容だ。タイトルの意味は急襲-ドイツ、ロシア、中国など、九か国の軍隊がイギリスを急襲する。偶然にも、同日同時刻にそうしたなか、ボーイスカウトの若き総長・クラレンスは仲間とともに祖国を救うべく奔走する。徒党を組んでイギリス包囲網を作る各国の将官を、偽情報を用いたり、劇場で騒ぎを起こさせるなどして、彼らを仲たがいさせ、軍隊を同士討ちさせる。そうしてまんまと侵略者たちをイギリスから追い出そうとするが。 2024/07/13
ののまる
5
ボーイスカウト最強w2024/12/08
左近
1
20世紀初頭、イギリスが外国から攻め込まれる「侵攻小説」が多く書かれたらしい。そんな風潮を皮肉ってみせたのがウッドハウス。よりによって9つの国、勢力から同時侵略された祖国を救ったのは、何と、ボーイスカウト!後年に書かれた、アメリカが舞台のアレンジ版と、詳細な訳注も収録されており、こちらも興味深い。そう言えば、ウッドハウス作品には珍しく?今作は人種の多様性に富んでおり、その結果として、そういう時代ではあるが、挿絵も含めて、今なら完全にアウトの描写が。ストーリー自体は馬鹿馬鹿しくて面白いんだけど…2025/07/31
ヨミトロール
1
残念ながら背景が分からず本来の良さを味わうことなく挫折。あとがきだけ読む。2024/09/14
Akko1454
1
書評用。2024/07/30
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