内容説明
フランス革命のどさくさにまぎれ、バスティーユ監獄から盗み出された世紀の問題作『ソドムの百二十日』。マルキ・ド・サドが紙を貼り継ぎ、獄中で密かに綴った小説の直筆原稿はいくども歴史から消える危機に直面しながら、無名の好事家、性の革命家やシュルレアリスムのパトロン、エロティカ蒐集家などの間を渡り歩き、持ち主の生涯を狂わせてきた。
手稿が当局の目を避けるように歴史のはざまをたゆたっている頃、手紙や直筆原稿を扱うビジネスがヨーロッパで成熟していく。パリの切手専門店で珍しい「気球便」と出合い魅了されたレリティエという男は、猛然と手紙類の蒐集を始めた。さらには伝統的な直筆原稿市場に乗り込み、ビジネスの拡大を画策する。
21世紀に入り、フランス政府は国外に持ち出されていた『ソドムの百二十日』を買い戻して国宝に指定する計画を進めていた。交渉がまとまるその直前、フランス政府の鼻先を掠めて手稿を手に入れたのが、レリティエだった。そしてこの『ソドムの百二十日』手稿が、フランス全土を揺るがす事件の震源となる──
手稿をめぐる歴史的な狂騒を、エロティカ蒐集家・芸術パトロン・手稿ディーラー・サドの子孫といった個性的な人物たち、「直筆原稿市場」形成秘話、手稿投機会社とフランス政府の対立などが彩る。
目次
目次
プロローグ 塔の囚人
巻物 第一章 自由の遺物
手紙の帝国 第二章 気球便
サド 第三章 富と贅沢に溺れて
巻物 第四章 性的精神病質
手紙の帝国 第五章 帝国の勃興
サド 第六章 残虐な欲望
巻物 第七章 赤い子爵夫人
手紙の帝国 第八章 本の街の混乱
サド 第九章 市民サド
巻物 第十章 盗まれた巻物
サド 第十一章 記憶から消えた男
手紙の帝国 第十二章 大きな契約
サド 第十三章 聖サド
手紙の帝国 第十四章 海辺の囚人
巻物 第十五章 不吉なオークション
エピローグ 葬り去られて
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starbro
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ぐうぐう
R
花林糖




