内容説明
明治日本に永住し、日本の文化を世界へ発信したラフカディオ・ハーン=小泉八雲。「停車場にて」「ある保守主義者」他、珠玉のエッセイ・評論15編を収めた、日本解釈者ハーンの代表作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
17
綺麗な雰囲気の本だ。学術的な論考も収録されているが、『怪談』,『骨董』などの文筆家として物語を語る際の純粋な話としての巧みさや面白さを感じる【停車場にて】【君子】がとても良い。意識することのない当事者ではなく、興味を持った外側から俯瞰できる人間だからこそ見えるものもあるのだろうなと考えさせられた。2025/01/13
アンゴ
3
★★★★★ 小泉八雲著、平川祐弘訳、解説(実際に読んだのは平川祐弘個人完訳小泉八雲コレクション河出書房2016年版) 研究者が『怪談』にまとめて出版された岩波版の翻訳に納得できず完訳として出版。八雲が扉に書いている「我が友人、雨森信成へ」という謎の人物とこの本の1章『ある保守主義者』が同一人物であることを確認。巻末に『論考 日本回帰の系譜』で100ページを超える詳細な雨森信成の人物像を論述、八雲との関係、時に埋もれた往時の世相を浮き上がらせている。読むなら、論考付きの方がおすすめ。2026/01/22
kentake
3
明治時代の日本には、先祖を大切にする家族制度や、八百万の神々を崇拝する民間信仰など、西欧キリスト教世界から見ると異質な文化が色濃く残っていた。 明治時代に来日し、日本に帰化したラフカディオ・ハーンは、そのような日本の伝統的な社会の中に、欧米世界が忘れてしまった価値を見出し、それらを欧米に紹介する多くの著作を著した。本書はその代表作の一つを日本語に翻訳したもの。 本書で描かれた伝統的な日本社会は、現在では廃れてしまったものが殆どであるが、我々日本人こそが、その良さを再認識すべき時が来たのではないかと感じる。2024/06/08
Chako@(旧名:かど =^ェ^=)
2
解説でも言及されてたように本書は大まかに4つに分類してると思う。巻頭の「停車場にて」に代表されるルポに日本文化論が付いてるものと物語に日本文化論が付いてるもの(門づけなど)、それから論文的要素はないが物語主体で明治期の男性·女性を取り上げたもの(ある保守主義者、君子)、そして「日本文明の真髄」に代表される論文風記述である。これらの多岐にわたる日本論を読み進めるのに大変に手こずり、読了した今も結局何が言いたいのか分からずじまいで腑に落ちない。例えるなら中学·高校の国語の授業やテストで取り上げられる─↓↓↓2026/02/08
Oki
2
夏目漱石の「こころ」とは全く異なる本。 大谷正信という人が八雲の生徒で、この人が漱石とも深くかかわったそうだが。 解説によると漱石も霊の感応というか、先祖の遺伝というか、そういうものに八雲から影響を受けたそう。2025/08/06




