ややこしい本を読む技術

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¥1,980
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ややこしい本を読む技術

  • 著者名:吉岡友治
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 草思社(2024/07発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794227317

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内容説明

「本を読むのが苦手」「すぐ挫折する」 
「せっかく読んでも頭に残らない」
「もっと難しい本を読みたいのに……」
古典的な名著や難しそうな哲学書、自然科学書など……読んだほうがいいと思って買ったものの、
最後まで読めなかったという人は案外多いのはないでしょうか? 
さらに言えば、「難しい本を読めないのは自分の頭が悪いから?」と間違った悩みを抱えている人もいるかもしれません。
でも、難しい本を読み通せないのは、決して頭が悪いからではありません。

では、なぜ読み通すのが困難なのか。
実はこうした「ややこしい本」を読むには、読むための「読書技術」が必要なのです。
「ややこしい本を読む」という行為は、楽しむことが第一の目的ではありません。
つまり、本を夢中になって、ハラハラドキドキしながらのめりこんだりする従来型の読書法では、
「ややこしい本」を読み通すことが困難だったのです。

本書は、読書初心者にもわかりやすく、「ややこしい本」を読む「技術」をまとめたものです。
どんな本を選べばいいかから始まり、どのようにして本の要旨を的確につかみ、
本の意義を理解し、これからの人生に役立てていけばいいのか、までを一つひとつ丁寧に解説していきます。
読み進めながら、「ややこしい本」の作法に慣れて、その中で頭が活発に動く基盤を作ることができるはずです。
ぜひこの本で読書に対する苦手意識を払しょくしてください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TATA

37
難解で長い文章を辛抱強く読み抜くコツを書いてくれているのですが、要は国語の長文読解のように接続詞の役割とか作者の意図を掴もうとか。どんなに長い文章も読み解くコツは変わらないということ。専門的な文章を読むには一定の予備知識は必要だよねという点は当然ながら首肯。2024/10/29

chie

36
この本を読んでいると、「ややこしい本を読む技術」と言っても、特別なことではない様な気もした。タイトルや目次から、内容を想像したり、本文からは、問題と解決、解決の根拠を特定していく... でも実際、私には、この本の例に書かれているようには読めないだろうな。それでも、諦めずにいようと思えたのは、辛抱強く読書できれば、他人と丁寧につきあう技法にもつながる、ということが書かれてあったから。とりあえず、自分のできることから、かな。2025/01/26

特盛

27
評価3.5/5。著者は比較文学や演劇理論を専攻し、予備校などでも文章読解や書く技術の指導を行う専門家。単に没頭するのではなく、ややこしい本を読むための技術を紹介する。一つ一つはなんとなくやってた様な気もする、が明文化されると毎回、全部はやってないことに気づく。私は読書で本に線やコメントなどかなり書き込むタイプだが、個人的なルールを見直し改善する契機になったのは発見だった。(なお、本書では書き込みについては主題ではない)2024/09/15

hippos

24
ややこしい本を読むときに一番自分に欠けているのは「距離をとって全体構造を見極める」ことだと思った。各論の詳細ばかりに目がいき全体が見えなくなって中途で終わるのがいつものパタンだ。全体をもっと意識しよう。そして、仮にうまく理解できない場合でも時間がかかることを恐れずトライしていきたい。 受験などのテクニックにも応用は効くだろうが、それを目的とした本ではもちろんない。2024/11/26

原玉幸子

16
トマ・ピケティ『21世紀の資本』が参照する書籍に出て来ていたので、愈々同書を読まなくてもよくなりましたが、扨置き。技術が必要とするのが理念であるならば、極端にはピエール・バイヤーユ『読んでいない本について堂々と語る方法』も類書と言えるかも知れません。評論文の読み方は大学入試の参考書っぽく、「時代が違えば本の意義も変わる」や「アウトプットが大事」等の助言は、まぁ妥当。私が短編小説をやや苦手に感じていることに近い解説もありましたが、それとて感心する指摘にまでは至らず、総じて「ふーん」。(●2025年・夏)2025/06/01

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