内容説明
大人の女には、道をはずれる自由も、堕落する自由もある――。
「少女マンガを超えたマンガ家」が種を蒔き、
「型破りのアイドル」が開花させた“別の”女の生き方
気鋭の社会学者が豊かに読み解く!
・カリアゲショートで「理想の彼女」としてのアイドル像を拒否した小泉今日子
・女の子の夢と憧れでなく、不安と絶望、「女の子のあがき」を描いた岡崎京子
・「なんてったってアイドル」とアイドルを演じる「私」を歌い、新しいアイドル像を打ち出した小泉今日子
・『東京ガールズブラボー』のサカエはじめ、「強くなりたい」と願う女の子を生み出した岡崎京子
・「むすめたち、よりよく生きよ」と舞台プロデュースに後輩たちへのメッセージを込めた小泉今日子
・運命の男性が「私の居場所」を作ってくれるわけではないと教えてくれた岡崎京子
ふたりのキョウコの自由への渇望とその実践に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
天の川
54
著者は小泉今日子が事務所に無断で刈上げヘアにした時点で、聖子ー明菜の対抗軸とは異なるベクトルに立ったと断じる。30・40代の彼女は、新聞の書評を書き、自らの考えを発信して、妻や母という役割に囚われない「大人女子」のロールモデルとなる。そして、50代の現在、加齢に対する新たな価値観の提唱を行い、我慢することなく、よりよく生きられるよう、すべての女性にエールを送っている。消極的自由から積極的自由へ。本書は、彼女の変遷を社会背景や女性誌の変遷とともに分析する。そして、前哨戦的役割を果たしたのが漫画家岡崎京子。→2024/09/24
katoyann
16
タイトルの通り、女性の生き方に大きな影響を与えた芸能人と漫画家について、ファッション雑誌の変遷という観点から分析した本。小泉今日子は、デビュー時からかりあげショートにして、旧来の「女の子らしさ規範」に挑戦し続けてきた人物として分析されている。つまり、良妻賢母規範や家父長制規範から解放された、新しい女子の感性を髪型やファッションや言動で表現してきたという。方や漫画家の岡崎京子は、消費の自由には快楽と苦痛が伴うという、相反する消費社会の問題を描き出し、女子の自由を考察したとする。非常に面白い内容だった。2024/11/03
水彩
10
時代を創った二人の「きょうこ」 ご活躍の様は遠目で見ている位だったので、へぇ~という感じ。ただ、キョンキョンの描く新しいシニア女性像には興味を持てた。「大人女子」には少しむず痒さを覚えていたが、キョンキョンが現在取り組んている活動や『ピエタ』「むすめたち、よりよく生きよ」には、現代女性の自由を求める生き様を感じた。キョンキョンの書評は読んでみようかな。2025/02/27
FuSa
7
小泉今日子と岡崎京子、どちらも世代的にドンピシャではなかったので読んでいて「なるほど」の連続だった。あとはからずも女性誌の変遷にも触れられていて、オリーブやan・an、青文字・赤文字は別の本で読んでいたけど40代以上向け女性誌史についてはこれからその年代に突入していくので俯瞰で見られてタイミング的にバッチリだった。キョンキョンの著書はいくつか読んでみようかな。2024/07/07
まゆ
3
女子学の先生が書いた私の年代には刺さる二人の「女子」がどう時代と流れを作って生きてきたかを書いた本。 時代って何か?というとやはりメディアとファッションになってきて、つい最近までは雑誌だったんだなあと。岡崎京子は作品で、小泉今日子は雑誌のアイコンとして存在して時代の空気感を作ったと。同年代の特に女子は、その空気感と一緒に自分を振り返ることができる本。2025/07/08




