内容説明
「トラブル」「ケース」「チェック」「ルール」……抽象的な意味を表す外来語の基本語化の実態を言語内的に解明
20世紀後半~21世紀初頭の新聞コーパスを調査し、和語や漢語の類義語との関係や、用いられる文章・談話の特徴なども視野に入れながら具体的に記述する(帯文より)
本書は、これまで周辺的な存在と位置付けられてきた外来語が、和語や漢語の類義語があるにもかかわらずなぜ語彙の中心部に移行して「基本語化」するのかを、著者自ら作成した新聞コーパスに基づく計量的な調査と、特定の外来語に注目した事例研究から考察するものである。抽象的な意味をあらわす外来語の基本語化および叙述語化の現象を、20世紀後半の新聞文章の変化とも関連付けつつ、意味の拡大と叙述パタンの獲得という視点から明らかにした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shiba
2
外来語は(和語・漢語にない)モノを指す語として、日本語の周辺的な位置を占めてきたとされる→しかし現代語では抽象的な意味の外来語が増え「基本語化」が進んでいる、ということを新聞の調査から示す/「トラブル」「ケース」など個別語彙の調査を経て、上位語として談話を構成する用法が増えているという特徴を見出す/寿岳の分類する「基本語彙」の概念を援用する(テーマ語・叙述語の分類がよくわからない?)が、構文文法的な観点でみても面白いのでは/最後に「外来語の氾濫」の話になり、えっその立場なの……?と呆然として終わった2024/10/04




