内容説明
日常に差し込まれた奇異なる存在を徹底取材し炙り出す
「こうして殺し切ってあげることができれば…」
霊能者の女が明かす不穏な除霊方法とは!
収録話「我が名は死神」より
引き寄せてしまうのか、引き寄せられてしまうのか。目の前の奇妙な出来事に身を乗り出してしまうのが怪談作家の性──。
・肝試しに訪れた場所、自分たちを追い越す黒い車の顛末「廃墟への道案内」
・いつも沈んだ顔をしている彼。その理由を聞いた彼女が取った行動、そして恐るべき後悔「許してくれない」
・ファミレスで偶然出会った中学校の同級生と卒業してか
らのそれぞれを語り合うが…衝撃の結末「虚ろの十年」
・祖母の遺品の小さな白木の箱を開封してから友人に降りかかる怪異の数々。リアルに進行している恐怖に新たな戦慄が加わる「我が名は死神」
――など圧倒の100話収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
尾白
12
実家から養豚業を営む叔父の家までの道のりを調べていたら「ビル街の豚」トマトを投げつけてきた校長先生は半分くらいの背丈だった「大人はわかってくれない」「自転車泥棒」の姿が映っていない自分の住む町のライブ配信2024/08/18
eyemu
12
ネタバレになるから、あんまり深くは書けないけど。 残留思念というか、お化けというか、霊的な存在というか。 二度殺される方は、たまったもんじゃないよね。 どんなに辛くても、2回も殺されるならイロイロと飲み込んで成仏して欲しい気がするよ。 お祓いの方法はたくさんあるんだろうけど、なんとも言えないよね。2024/08/02
澤水月
9
著者・鷲羽さんの傍観者ぶりが実によい、内田百閒の小説主人公み感じる。そして“霊能力の真偽には何の興味もない。……私はただ、そういった世界の周辺で見られる、人間の奇妙な言動に興味があるのだ”、“因果応報も勧善懲悪も、よそでやってほしいのだ”という立ち位置には大いに共感するし「怪談師」と呼ばれることへの違和感を怪談で描くのも最高。次巻、もう待ってます 2024/07/22
qoop
7
日常の中に紛れ込む異物、のみならずその異物は異界の中にも貌を出す。著者の蒐める怪異は、違和感に違和感を重ねたような不思議な読み心地をもたらす。悍ましさを覚え(表題作)、笑わされ(怪談師の鷲羽さん)、結果呆気に取られる(赤い顔の河童)ような奇妙さで。2024/08/13
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