内容説明
魂の真ん中へ、ドスンと恐怖。
最も遠きモノが奏でる共鳴と不協和音。最恐の化学反応!
ある精神科医の話。
「蛇神の祟りさ、女は顎を外して鶏の生肉を丸呑みに…」
――「蛇怨」営業のK
ある救急医の話。
「人間のゴッタ煮、うちの足……戻してくだぁせと声が」
――「火袋」多故くらら
霊と鬼。阿と吽。営業のKと多故くらら。
正反対にあるものがぶつかり、時に混ざり合うことで生まれる極上の恐怖世界。
道に突如現れる正円の黒い水たまりの底にいる女…「水たまり」(営業のK)
赤腹イモリを祀る奇怪な集落…「蟲の地」(多故くらら)
母を殺したクマの肉を食べた娘の悪夢…「獣害」(営業のK)
亡霊の予言を戴き繁栄してきた一族の闇…「家奴」(多故くらら)
雪山の谷底を通る亡者の道…「クレバス」(営業のK)
花が黒く枯れる忌み地の花壇の禍々しき由来…「忌み花壇」(多故くらら)
失われた事故の記憶と不穏な予言…「事故の記憶」(営業K)
……他、濃密な恐怖25話!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eyemu
11
最後の話、ちょっと好き。 三千世界のどこかで、幸せになっていて欲しい。 良き怪談でした。 でも。 最後以外は基本怖いのばっかりだった。 面白怖かった。。。2024/07/20
尾白
7
『悪縁』公衆電話で小銭をかしてあげてから『塒』料亭の元女将の語りと固い蓋のビン『空に近いところ』送電線に座る翁2024/09/01
於千代
4
二人の著者による共著。25本の短編が収録されており、読み応えはあった。個人的には「灰色のリュックサック」「家奴」「三千世界になきものを」が面白かった。2024/08/04
日常茶飯事#1117
4
いつも楽しみにしている営業のKさんの新刊が出たと思ったら、多故くららさんという作家さんとの共著ということで更に読み応えのある本でした。相変わらず原因不明の救われない話がいいですね。2024/08/01
テルマエ
4
★★★★★ 今年一番の良作 夢中になって読破しました2024/07/11
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