内容説明
隣国から「したたか者」と恐れられている、西アジアにある「ムーア国」の独裁者・サガン。着々と隣国の制覇を狙っている彼に、加担を強いられた一人の薬学者の運命は? そしてサガンの野望に隠された、本当の狙いとは? ……フィクションに隠された「リアル」。誰がこの物語を「絵空事」と笑うことができるだろうか。本当に恐ろしいのは、すぐ目の前に待ち受けている「現実」なのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
18
架空の国「ムーア国」を舞台に、独裁者サガンの野望と、その陰謀に巻き込まれる一人の薬学者の運命を描いた物語『ムーア国の闇』。サガンは、隣国から「したたか者」と恐れられる冷酷な独裁者です。彼の野心は、周辺国を次々と飲み込み、拡大していく様子は、まるで暗闇に広がる黒い影のようでした。そんなサガンの魔の手が、平凡な薬学者の日常に忍び寄ってくるのです。この小説が描くのは、権力の恐ろしさと、人間の脆さです。一人の人間に権力が集中すると、どんなに善良な人でも豹変してしまうのか、サガンの行動を通じて痛感させられます。2024/09/01




