獄中日記 塀の中に落ちた法務大臣の1160日

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獄中日記 塀の中に落ちた法務大臣の1160日

  • 著者名:河井克行【著】
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  • 飛鳥新社(2024/06発売)
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  • ISBN:9784868010203

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内容説明

元法務大臣 河井克行 出所後初の書籍
全てを失った元政治家は、なぜ獄中で希望を見失わなかったのか
涙なくしては読めない魂の記録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

R

47
服役する中で、日々と思索と思い出を書きつらねたもの。政治家なので、当然政治向きの内容もあるのだが、嫁さんへの感謝とこれまでの傲岸に過ごした日々への悔恨と安倍元総理との思い出が繰り返される感じで、話題としては狭く大したことないんだが、少しずつ内面の変化が表れているのではないかと思う、言葉の変遷が興味深かった。政治家が傲岸であるということは、わざとやっているわけではなく、良かれと思ってそうなっているのだと感じる内容も多くて、強い肯定感を持つ人種なのだなと思ったりしたのであった。2025/03/13

gtn

25
検察により、国民不満のガス抜きとしてスケープゴートにされた著者。権力の理不尽に苦しむばかりだったが、愛する妻案里氏のおかげで、「僕ほど刑務所の現場に詳しい法務大臣経験者はいない」と達観するまでに。再犯率を下げるには、「懲らしめ」から「教育」への転換、具体的には、受刑者の人権尊重、就労支援の充実が必要と著者は訴えるが、全く同感。なお、妻が見知らぬ女性から、絶対頑張ってくださいと声をかけられたとのこと。聞けば公明党支援者。一番心の支えが必要な時の励ましは、生涯忘れまい。2025/01/05

えすてい

16
服役中の「読書家」生活、ライフワークの外交や安全保障のみならず、哲学・人文・政治・・、あらゆるジャンルの差し入れられた本を読みこむ。カトリックながら服役中に初めて聖書を全部読んだともある(カトリックや正教会だと普段聖書読まない人は少なくないが)。旧約聖書コヘレトの言葉の種の話、忍耐に勝るものはないというのか。法務副大臣・法務大臣時代に「わかったつもり」でも自分が実際に受刑者になると「何もわかっていなかった」ことを思い知らされた著者、では「更生」とは一体何を指すのか、出ても半分が再犯する今日、重い体験記だ。2024/10/09

hitotak

8
買収の罪で実刑判決を受けた元法務大臣の獄中記。元が雑誌連載だったので、収監中の安倍元総理狙撃や証人としての裁判出廷、刑務所内の厳しい生活環境などが現在進行形で語られる。検察の自白の誘導による不当逮捕という主張、安倍元総理へのリスペクト、自身を励まし支える妻への感謝と愛情が繰り返し書かれている。逮捕当時に報道された秘書や部下へのパワハラについて、獄中で自身がパワハラされる側になって反省・後悔の念が生まれたという。自己主張は強めだが硬軟織り交ぜた読みやすい文章。著者のこれからの人生にも興味が湧いた。2025/04/27

てくてく

7
掲載誌の関係か、今後も政治家として活動することを強く意識しているためか、自分は悪いことはやっていないことの主張が多め、安部氏賛美多め、妻の美化多め、法務大臣経験者が刑務所を体験してその問題を指摘した箇所は少なめで、ちょっと肩透かし感があった。もう少し刑務所問題を真っ向から考えてもらいたかったような気もする。2024/11/07

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