内容説明
名門貴族の令嬢ルクレツィアは皇太子との結婚のため、幼少から徹底した王妃教育を受けてきた。だが夫シメオンは平凡な容姿の彼女に指一本触れず、国王に即位すると自身が寵愛する下働きの娘マリーを側室に迎え、やがてマリーが懐妊。ただ王妃になり世継ぎを産むためだけに生きてきたルクレツィアは王宮での居場所も、生きる意味をも失う。そんななか、突如として隣国の侵攻を受けた王国は敢えなく陥落。シメオンはマリーと息子を道連れに自害した。ひとり残されたルクレツィアは、国母たる王妃として最後の責務を果たそうとするが……。デビュー作にしてコバルト文庫の名作(2015年度ノベル大賞受賞)、待望の復刊新装版!
目次
1
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3
4
5
6
7
終章
春待つ君
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
皇太子の婚約者として幼少から徹底した王妃教育を受けてきた貴族令嬢ルクレツィア。しかし夫シメオンは愛する下働きの娘マリーを側室に迎え、突如として隣国の侵攻を受けるファンタジー。指一本触れられないままマリーが懐妊して、居場所も生きる意味も見失いかけていた矢先の王都陥落。側室と息子と一緒に自害した王に代わり、一人残された王妃として覚悟を決めるルクレツィア。いろいろ自覚の足りない王がなかなかあれでしたけど、敵国皇太子の息子メルヴィンが意外に健気で、波乱万丈な展開に翻弄された彼女が掴んだ幸せな結末には救われました。2024/06/19
らび
26
デビュー作と分かっているためかちょっと幼さを感じるストーリーはこれ系の王道。回帰や転生ものでないのは好感を持てます。ここから「威風堂々悪女」に繋がるのですね。短期間であれを書けたのが逆に凄いです。2024/11/04
空のかなた
19
王妃となるべく幼い頃からひたすら教育を受けてきたルクレツィアが表紙の女性。嫁いだ王の心の中には傾城の美女と評されるほどの女性マリーのみ。召使ならがもマリーは側室なり跡継ぎを産む。王に触れられることもなく、気が付いたら国は征服され、王もマリーを伴い自決。残されたのはルクレツィア独り。ここからの過酷な展開とルクレツィアの成長・自律への道筋が、読み手を一気に物語に引き込んでいく。「わたしの幸せな結婚」が好きな方にお勧めしたい。オレンジ文庫とあなどってはいけない一冊。2024/10/09
豆乳くま
14
虐げられ王妃のヒストリカルロマン。白洲梓さんのデビュー作。皇太子に嫁いだものの、本物の愛を見つけてしまう皇太子にいないものとみなされるルクレツィア。王となっても本物の愛を側室にし王子まで成し孤独なルクレツィア。隣国が攻めて王は愛と共に自害し最後まで蚊帳の外のルクレツィア。切なすぎる。敗戦国として、気丈に王家としての責務を果たそうとするが。生真面目すぎる彼女がだんだん柔らかくそして決して誰も責めない心根の美しさ。読んでいて気持ちが和らぐ、結末も良しの良いお話でした。2024/06/27
しましまこ
13
新刊が良かったんで読んでみた。畏怖堂々よりマイルドで安心の一気読み。2024/06/23
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