色の物語 黒

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色の物語 黒

  • ISBN:9784798181363

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内容説明

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時代を超越し、私たちを引き付ける色

◆黒とは「色」ではない?
夜の闇を連想させ、神秘性と不穏さを合わせもつ色。黒は光の波長を吸収するため、物理学の観点からは「色の欠如」とされます。有史以来人類とともにあった黒は、複雑で矛盾した存在です。宗教改革による禁欲主義がこの色を権威やファッションの象徴にし、さらに作家たちは神聖さと官能性、暴力性と安らぎ、無限と虚無、人間のもつあらゆる欲望や感情を黒を使って描いていきました。

◆普遍的で感情に働きかける
本書では、レンブラント、ホイッスラーらが描いた黒衣の女性から、ピカソのゲルニカ、ポロックやマン・レイ、キース・ヘリングらの現代アート、さらに中国の山水画や古代メキシコの仮面など、さまざまな黒を用いた作品を収録。普遍的で感情に働きかける黒と秀逸なアート作品との関係を、気鋭のフランス人美術史研究家が解説します。

◆構成(抜粋)
アートの中の黒/黒の世界地図/黒の科学/完璧な黒を求めて/ナルキッソス(カラヴァッジオ)/女性の肖像(レンブラント)/マドリード、1808年5月3日(ゴヤ)/画家の母の肖像(ホイッスラー)/すみれの花束をつけたベルト・モリゾ(マネ)/ゲルニカ(ピカソ)/Number 26 A, Black and White(ポロック)/青い目の女(モディリアーニ)/黒と白(マン・レイ)/Detail Drawing(キース・ヘリング)ほか

◆「色の物語」シリーズ
その色はどこから来て、どこへ向かうのか。古今東西文明のなかで、さまざまな意図で使われてきた「色」の歴史とストーリー、影響力を、名だたるアート作品の美しいビジュアルでたどる。「青」「ピンク」好評発売中。続編「赤」「ゴールド」刊行予定。

【著者について】
ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン
美術史・モード史研究家。エコール・デュ・ルーヴル、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション卒業。キュレーター、フリーランスのライターとして、ヴィクトリア・アンド・アルヴァート美術館の調査事業や展覧会に協力するほか、個人コレクター向けのコンサルタントとしても活躍する。ギ・ラロッシュのメゾンのアーカイブ部門の設立を手がけた。パリでモード史、ファッション理論の教鞭をとる

【翻訳者について】
丸山有美 Ami MARUYAMA
フランス語翻訳者・編集者。フランスで日本語講師を経験後、日本で芸術家秘書、シナリオライターや日仏2か国語podcastの制作・出演などを経て、2008年から2016年までフランス語学習とフランス語圏文化に関する唯一の月刊誌「ふらんす」(白水社)の編集長。2016年よりフリーランス。ローカライズやブランディングまで含めた各種フランス語文書の翻訳、インタビュー、イベント企画、イラスト制作などを行なう。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

146
このシリーズの「ピンク」を以前読んでいます。黒ノワールは、好きな色なので読みました。「黒は色彩の女王」かも知れません。 https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/97847981813632024/06/28

アキ

92
「黒は色彩の女王である」オーギュスト・ルノワール。黒といえば日本では墨絵を思い浮かべるが、ラスコーの洞窟壁画からアリストテレスが光と闇のはざま、白と黒の間に全ての色があると考えた基本の色である。一方でニュートンは太陽光をプリズムに通し、7色に分解し光は色、すなわち闇である黒は色ではないことになる。可視光を100%吸収する黒は存在しないが、2019年MITは可視光の99.995%を吸収する世界で最も黒い黒を発表した。プラド美術館のヒエロニムス・ボス「快楽の園」地獄の黒。ピカソ「ゲルニカ」など黒い絵が多数。2024/08/25

くさてる

16
有史以来、人類とともにあった色、黒。この本はその「黒」をテーマに、絵画の歴史を追ったもの。カラー図版が豊富で、美しく、トリビアも満載で面白く読みました。黒にもさまざまな表現方法と意味がある。ラスコーの洞窟壁画で始まり90年代のアボリジニの芸術にたどり着く展開が良かったです。2024/08/22

ごいんきょ

13
帯の「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」を観てつい買っちゃいました。2024/07/11

Go Extreme

2
https://claude.ai/public/artifacts/0873fa9a-c929-49c5-b211-de83eac427cc 2025/07/07

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