内容説明
近代立憲主義への洞察にもとづく鋭い問題提起によって,戦後憲法学の水準を高めてきた著者が,自らの歩んだ道を語る.大学の先輩・同僚,海外の研究者,異分野の友人・知人等々,これまで出会った人たちとの多彩な交流をふり返り,さらに「個人の析出」を基礎概念とする自らの理論の形成・発展過程と現在の到達点も明らかにする.
目次
はじめに
第一部 あゆんで来た道
Ⅰ 戦前・戦中・敗戦後
0 一身にして「三世」を経る
1 少年後期:自己形成のはじまり――伝統校の自由と戦後解放の自由
2 遡って幼児・少年前期――虚弱児の「学徒隊副小隊長」
Ⅱ 仙台をベースキャンプとして―――「西洋」初体験をはさんで
0 ファム・ファタル――ドイツ語びたりからフランスとの出会いへ
1 東北大学法学部生のころ――「大教授時代」の「一般学生」
2 パリ一九六〇――六二とその前後
2-1 パリ以前
2-2 フランス政府給費生としての二年間
2-3 帰国して
3 母校教授会の一員となる
4 学会,内外大学出講,その他
Ⅲ ベースキャンプとしての東京―――前進キャンプはIACL/AIDC(国際憲法学会)五人組
0 東北大学法学部と仙台を去って東京大学法学部と東京へ
1 研究と教育,大学運営,教授会,評議会
2 各種学会と研究会
3 国際学術交流
3-1 国際憲法学会=IACL/AIDCの創設と運営
3-2 フランス革命=人権宣言二〇〇年記念国際学会
3-3 国外出講とその他研究交流
4 研究・教育活動の継続
4-1 上智大学から早稲田大学への一〇年間
4-2 国際学術交流への注力
4-3 専門外・知の世界との対話
5 ベースキャンプ撤収に向けて
第二部 何を・なぜ・どう・問題にしてきたか―――いくつかの問題群
Ⅳ 個人・人権・公序
a 「個人の析出」という問題性
b 個人=「人」権と社会=公序
Ⅴ 規範・権限・象徴
α 法創造=立法・解釈と法学
β 国民主権+市場原理vs.人+中世立憲主義
補章 学説の「一貫」と「転換」
あとがき
感想・レビュー
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naok1118
伊達者
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