戦後憲法史と並走して - 学問・大学・環海往還

個数:1
紙書籍版価格
¥2,530
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

戦後憲法史と並走して - 学問・大学・環海往還

  • 著者名:樋口陽一/蟻川恒正
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 岩波書店(2024/06発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
  • ポイント 575pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000616324

ファイル: /

内容説明

近代立憲主義への洞察にもとづく鋭い問題提起によって,戦後憲法学の水準を高めてきた著者が,自らの歩んだ道を語る.大学の先輩・同僚,海外の研究者,異分野の友人・知人等々,これまで出会った人たちとの多彩な交流をふり返り,さらに「個人の析出」を基礎概念とする自らの理論の形成・発展過程と現在の到達点も明らかにする.

目次

はじめに
第一部 あゆんで来た道
Ⅰ 戦前・戦中・敗戦後
0 一身にして「三世」を経る
1 少年後期:自己形成のはじまり――伝統校の自由と戦後解放の自由
2 遡って幼児・少年前期――虚弱児の「学徒隊副小隊長」
Ⅱ 仙台をベースキャンプとして―――「西洋」初体験をはさんで
0 ファム・ファタル――ドイツ語びたりからフランスとの出会いへ
1 東北大学法学部生のころ――「大教授時代」の「一般学生」
2 パリ一九六〇――六二とその前後
2-1 パリ以前
2-2 フランス政府給費生としての二年間
2-3 帰国して
3 母校教授会の一員となる
4 学会,内外大学出講,その他
Ⅲ ベースキャンプとしての東京―――前進キャンプはIACL/AIDC(国際憲法学会)五人組
0 東北大学法学部と仙台を去って東京大学法学部と東京へ
1 研究と教育,大学運営,教授会,評議会
2 各種学会と研究会
3 国際学術交流
3-1 国際憲法学会=IACL/AIDCの創設と運営
3-2 フランス革命=人権宣言二〇〇年記念国際学会
3-3 国外出講とその他研究交流
4 研究・教育活動の継続
4-1 上智大学から早稲田大学への一〇年間
4-2 国際学術交流への注力
4-3 専門外・知の世界との対話
5 ベースキャンプ撤収に向けて
第二部 何を・なぜ・どう・問題にしてきたか―――いくつかの問題群
Ⅳ 個人・人権・公序
a 「個人の析出」という問題性
b 個人=「人」権と社会=公序
Ⅴ 規範・権限・象徴
α 法創造=立法・解釈と法学
β 国民主権+市場原理vs.人+中世立憲主義
補章 学説の「一貫」と「転換」
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

naok1118

0
法学部法律学科時代に憲法の教科書は鵜飼憲法、刑法の教科書は団藤刑法、法史学の先生は石母田正だった。そういう意味では懐かしい名前が時々出てくるのは楽しかった。そんな思い出のなかでも憲法の精神を守ることが本当に大切だということを再確認した。2024/07/24

伊達者

0
樋口教授のオーラルヒストリー。講義は歯が立たず早々と離脱してしまったが本書もとりあえず第一部のみ読ませていただく。学究一筋でありながら様々な人との様々な交流があったことを知る。驚かされたのは教授が96条の会の代表となり,国会前で街頭演説する様子がニュースで伝えられた安保法制の時。本書でも世の中,とくに政治の世界との関わりに抑制的だったことが語られているので当時いや今も如何に危機感が強いかを実感したものであった。お元気な様子で何よりのことである。2024/04/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21788438
  • ご注意事項

最近チェックした商品