古典派経済学再考

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古典派経済学再考

  • ISBN:9784000229791

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内容説明

自由放任,労働価値説,差額地代説,セイの法則──古典派経済学にみるあまりに単純化され戯画化された「常識」.スミス,マルサス,リカードォたちは本当は何を語ったのか.彼らの原典を丹念に読みぬくなかから,彼ら自身の言葉でスミスとその学派の実像が甦る.いま古典を繙く人に贈るコンパクトな道案内.

目次


謝 辞
第一章 社会哲学
古典派経済学の意味
古典派経済学者の「保守主義」
富の移転と生産
政治的階級
市 場
戦 争
古典派経済学者の実際行動
要 約
第二章 マクロ経済学
セイの法則
貨幣理論
財政政策
要約と結論
第三章 ミクロ経済学
収穫逓減
地 代
利 潤
人 口
生産と分配の法則
価 値
価値尺度
価値の理論
要約と結論
第四章 方法論
科 学
因果関係
定 義
要約と結論
訳者あとがき
主要文献一覧
注/訳注
索 引

感想・レビュー

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壱萬参仟縁

53
エフ文庫より。1974年初出。スミスは戦争が政府負債で賄われるのでなく、誰もが費用全貌を見て取ることができ、実感できるよう、現金払いの課税を強く主張(22頁)。ミルは他の古典派経済学者の誰れよりも問題の真の本質を論じた(『経済学の未解決問題』44頁)。食糧は、動植物からなり、すべては人間よりも短期間に、多くの子孫を伴って再生産される。マルサスの計算では、食糧十分な人口より、抑制なき人口成長の潜在力が大(78-9頁)。社会科学における因果関係は、物理学の様式を踏襲する考え方が暗黙に含まれる(123頁)。2024/09/25

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