内容説明
150人が語り、150人が聞いた大阪の人生。大阪に生きる人びとの膨大な語りを1冊に収録した、かつてないスケールで編まれたインタビュー集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
189
2年前に読んだ「東京」に続いて、シリーズ2作目です。今年の最巨編(菊版、二段組、1,300頁弱、150万字、約2㎏)を2日で完読しました。聞き手150人×語り手150人、多種多様(老若男女、LGBTQ、日本人、ハーフ、在日、外国人入り乱れ)な市井の大阪に棲まう人々のインタビュー集、ドラマがありました。前回の教訓から、持ち歩かず、自宅で読みました(笑)「大阪」が第二弾かと思いきや、実は「沖縄」でした。 https://www.chikumashobo.co.jp/special/osaka_project/2024/01/21
二人娘の父
10
読了!お腹いっぱい!!…ということで感想です。岸政彦・生活史プロジェクトで東京・沖縄・大阪…のべ400人の話を聞き終えた。話をまとめようとか、論じようとか、そういうことは私にはできない。いまはこれだけの人々の生活史を聞かせてもらったことに感謝である。さらに言えば、世の中にはもっと多くの生活史があるわけで、その果てしなさに、実は呆然としているというのが、正直なところだ。社会というのは、そうした知らない人たちの集合体であり、自分もその一人である。私には私の語りがあるのだということに、何か安心感を覚えるのだ。2024/05/05
大阪のきんちゃん2
8
岸政彦先生の本が出たというんで予約したのですが、1300頁近くある分厚さに驚愕!「まるで辞書やんか!」と思わず呟いて図書館窓口さんの失笑を買いましたw こんなん貸出期間中に読まれへんやんか…読めるとこまで読んでここでいったん登録、また借り直し繰り返すことにしました。 生活史というよりも生きてた証しの証言集といったところでしょうか。 読んでて面白おかしいものもあれば、もの悲しいやりきれないものもあり、一緒に泣き笑い。 聞けば「東京の生活史」というのもあるようで、そちらの内容はどんなんだろう?と気になります。2024/03/31
神戸山
3
圧巻 人の人生「覗き見」本、世間話「立ち聞き」濃厚ソース。インタビュアーのフラット&フランクが奏功してる。これから小説を書こうという人やシナリオライター志望の皆さんにはオススメ。手許に置いて辞書のようにどうぞ。もっともそのためには、索引や検索機能が欲しいところ。どうですか?岸先生 挑戦されては。ところでこの本、大阪弁の色と艶が土地の匂い(臭い)を醸し出してるけど、東京篇、沖縄篇はどうなんだろう。気になる。土地柄、お国柄… 社会学徒諸氏 研究テーマにいかが?2024/05/09
GRONG
1
1人分だけ読んだ。他の人の人生を聞くのは酒場で知らない人の話を盗み聞きしてるような、それでいてふと勉強になるような。長いのでまた今度読む。