テヘランのすてきな女

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テヘランのすてきな女

  • 著者名:金井真紀【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 晶文社(2024/06発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794974266

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内容説明

謎めいた国・イランで、女たちの人生を拾い集めた。

女は髪を出してはいけない、肌を見せてはいけない。詩を愛するが、酒はない。謎めいたイスラム教国家に生きる女性たちに、文筆家・イラストレーターの金井真紀が会いに行く。公衆浴場、美容院、はては女子相撲部まで、男子禁制スポットにどかどか潜入!

スカーフのかぶり方を監視する風紀警察、国と闘う弁護士、男のフリをしてサッカーをしていた人、移民の子どもに勉強を教える人、命がけの性的マイノリティetc...。ベストセラー『パリのすてきなおじさん』の著者が、テヘランに生きる女たちと、とことんおしゃべり。

世界はいつも想像の何倍も込み入っている。(本書より)

きっとにんげんが好きになるインタビュー&スケッチ集。


【目次】

はじめに

Ⅰ たたかう女
 ベリーショートの通訳
 チャドルをやめた主婦
 正義のために走り続ける弁護士
 風紀警察と街で見かけた女たち
 〈テヘラン散歩〉ハンマーム


Ⅱ はたらく女
 コンピュータエンジニア
 細密画の絵師
 タイル作家
 物語を書く姉妹
 美容整形会社勤務
 百戦錬磨の看護師
 〈テヘラン散歩〉美容院へ

Ⅲ スポーツする女
 お母さんの天国公園
 ドラゴンボートの選手
 女子サッカーU17代表監督で社会学者
 ”ラシュトの鷹”と呼ばれた女子代表監督
 イラン女子相撲の選手たち
 〈テヘラン散歩〉ピクニック


Ⅳ 居場所をさがす女たち
 日本に留学したトランスジェンダーの大学生
 「アデル、ブルーは熱い色」を見たレズビアンの大学生
 反スカーフデモに参加したバイセクシャルの大学生
 キリスト教会で会った人
 ピクルスをつくるアフガニスタン移民
 寺子屋の校長先生
 〈テヘラン散歩〉ホームパーティー

Ⅴ 見てきた女
 トルコにしょっちゅう行く人
 パラリンピック委員会の人
 敬虔なイスラム教徒
 〈テヘラン散歩〉空港

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

101
私は、密かに金井真紀さんはノーベル平和賞を与えてもいいと思っているくらい、信奉しているんです。この著書のどこが?と思われるかもしれませんが、イランをテヘランをここまで語られていて、それはとても優しい。語る方も聞く方も優しい。それだけで十分。2025/07/02

どんぐり

81
文筆家・イラストレーターの金井真紀さんによる、イランの女性たちへのインタビュー集。彼女が「最初にイランに行ってみたい」と思ったきっかけは、なんと女子相撲だった。なぜイランで女性が相撲を? そんな懐の深い国なのか?――という驚きから始まる。2022年のマフサー・アミーニー事件以降、「女性、命、自由」を掲げる反スカーフ運動が広がり、女性たちの自由への希求が世界に伝えられるようになった。本書に登場するのは、通訳、弁護士、作家、看護師、スポーツ選手、トランスジェンダーの学生、アフガニスタンからの移民など、→2025/08/03

ネギっ子gen

60
【日本とはまったく違うシステムの中で、女性はどのように生きているのか】テヘランに生きる女たちのインタビュー&スケッチ集。女性弁護士は語る。「女性たちが不自由なのは服装だけじゃない。書くこと、話すこと、考えること、すべてに自由がないの。1979年に革命が起きてからずっと、イランの女性たちは自分を偽るように強いられてきた。家のなかでは男性の友だちと握手もするしハグもする。でも外に出たらそういうことは一切しない。まるで二重人格者ですよ。わたしたちは演技しないで生きたいだけなの、他の国の女性たちみたいに」と――⇒2025/07/22

はやたろう

60
イランの首都テヘランの女性たちの取材記。宗教とか国策のせいで生きにくいだろうが、その中で逞しく生きる女子たちが素晴らしい。例のごとく、こうしたもの読むと行きたくなる。2024/08/28

azukinako

60
私はまったく何も知らないに等しかった。2年前の「反スカーフデモ」から気になりだしてはいたけれど、普通の女性たちの生活、家族、仕事、彼女たちがどんなことを考え、何ををしているのか、面白くて一気読みだった。私の想像などは軽く飛び越え、固定観念もあっという間に覆すパワーがあった。金井さんの語り口とイラストはとってもソフトなんだけど。そのくらい私にはインパクトあった。「やりたいことは我慢しない。失敗してもいいから試してみる。幸せになるために他人をまたない…そうしているうちに自分が好きになりました」この言葉が好き。2024/08/12

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