かぎろいの島

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かぎろいの島

  • 著者名:緒音百【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 竹書房(2024/06発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801940239

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内容説明

エブリスタ×竹書房が推すホラーの頂点
第3回最恐小説大賞受賞作は、孤島の怪奇ミステリ―!

天涯孤独の小説家・津雲佳人の元にある日届いた、伯母を名乗る人物からの手紙。
そこには幼い佳人と、十数年前に自死した若き頃の父の写真が同封されていた。
一度あなたの故郷へ来てほしいという伯母に、
佳人は九州南西部の孤島・陽炎島に渡る。
しかしそこは地元の者も近寄らぬ禁域、異人殺しの伝説が残る忌まわしき島だった。
島では異人の魂を弔う秘密の神事が行われており、
その神事を担うのが佳人の一族・白(つくも)家であるという。
現在は佳人のいとこにあたる、みのり、ハル、セイの3人がそのお役目を果たしている。
父はなぜ幼い佳人を連れて島を出たのか? 母は?
様々な疑念が渦巻く中、島で起きる殺人事件、奇怪な祭り。
犯人は異人の亡霊なのか、それとも……。
閉ざされた島で起きる戦慄の惨劇、ヴァナキュラーな孤島の怪奇ミステリー!


「あそこは異人殺しの島ですよ」
昔、陽炎島に鬼の一族が漂着した。
島民は金品と引き換えに上陸を許し、その夜、歓迎の酒宴を開いた。
宴は異様な盛り上がりを見せ、ついに島民達は酔った勢いで鬼達とまぐわってしまう。
翌朝目を覚まし我に返った島民は、鬼達が眠っている隙に彼らを惨殺し、金銀財宝を奪って死体を山に棄てた。
「その鬼が異人であると?」
「さあ。ただその亡霊が彷徨うんです、今も」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オフィーリア

54
因習に塗れた孤島を舞台にしたホラー×ミステリ。どう見てもロクな島じゃないのに、天涯孤独ゆえに主人公が家族・故郷に絡め取られ逃げ道が無くなっていく様が絶妙。土着信仰を土台にしたホラミスで「こういうのが読みたかった」という欲求を十分満たしてくれた良作でした。2024/09/18

さっちゃん

45
第3回最恐小説大賞受賞作。ある日、津雲佳人の元に手紙が届く。 手紙には幼い佳人と、今は亡き父の写真が同封されており、九州の孤島・陽炎島へ来てほしいと綴られていた。地元の者も近寄らない異人殺しの伝説が残る陽炎島。佳人を出迎える島民は歓迎ムードだったが…。/怖いよりも気持ち悪いというか、自分の常識が通用しない島のあれこれにワケわからん状態で一気に読了。面白くないわけではなくて、読みやすい文体に引っ張られてサクサク読んでいたら、怒涛の後半私の理解が置いていかれた感じ。ラストはあの子よね?幸せになってほしいわ。2024/08/05

のりすけ

32
親兄弟も親類縁者もいない孤独な作家・津雲佳人。デビュー作が映画化するって時になって、今まで全然知らなかった親戚から連絡が来た。津雲は連絡をよこした縁者のいる孤島に赴くが…。私の一般常識を乗せた泥船が沈んでいきはるがな。なんなん、キミら、おかしいで。白塗り、バカ殿…。絶対双子が生まれるのは呪いなんか?ザッタンに遺伝子操作されてんのんか?(009ネタをかますな)。いろいろツッコミながらも、読みやすくてすんなり読めてしまった。2024/08/15

くまちゃん

20
父親が自殺して天涯孤独、自分の出生も知らなかった佳人。作家になって名前が世間に出た事で、父の姉であるという人から連絡が来た。父親は陽炎島の出身で遊びに来ないかと。過去を知りたくて島に渡るがそこは保守的な閉鎖された島だった。島での不思議な祭り、怪奇な伝承、生活の決まり事など不可解な事ばかり。ありがちなホラーですが最後の結末には驚きました。面白かったです。2024/09/10

花林糖

17
図書館本。帯には「孤島のホラーミステリー第3回最恐小説大賞受賞作/あそこは異人殺しの島ですよ」。最恐?怖いというよりも逃げられない孤島での不気味で気持ち悪さのある話。迫りくる不気味さは良かったけれど、都合の良い最後と読者を置き去りにした様な終章が残念。謎に包まれた島の風習儀式にはえぇ、、、、、、。突っ込み処は満載。2024/07/26

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