歴史文化ライブラリー 601<br> 陰陽師の平安時代 - 貴族たちの不安解消と招福

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歴史文化ライブラリー 601
陰陽師の平安時代 - 貴族たちの不安解消と招福

  • 著者名:中島和歌子
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 吉川弘文館(2024/06発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784642306010

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内容説明

日時や方角の吉凶を熟知し、占いやまじないで人々の不安を解消した陰陽師(おんようじ)。暦の計算や天体観測にもとづき凶事の予見もできる、平安貴族にとって頼もしい存在だった。彼らが貴族に教えた方違(かたたがえ)や物忌(ものいみ)、八卦忌(はっけいみ)などの陰陽道の基礎知識をわかりやすく解説。文学作品にも注目し、国風文化が華ひらいた平安時代に陰陽道が成立・発展した事情にせまる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

124
『光る君へ』の安倍晴明は平安朝政界の黒幕の如く暗躍していたが、本書が描き出す陰陽師は貴族の心理療法を担当する精神科医のイメージか。科学や医学が皆無の時代に高位の名門公卿であっても、相次ぐ天災や疫病に途方に暮れていた。そんな彼らに占いや呪術で進むべき道を示して安心させ、パニックに陥らず政治が円滑に行われるようにしたのだ。しかし貴族たちを説得し納得させるには陰陽五行説や祭祀、暦法から医薬まで膨大な知識を要し、事情に応じて使い分けねばならなかった。その意味で陰陽師は朝廷の医師兼テクノクラートととも称せるだろう。2024/08/30

アメヲトコ

8
2024年7月刊。貴族たちの不安を解消する、今でいうコンサル的な役割を果たしていた陰陽師(おんようじ)の仕事についてまとめた一冊です。占いやまじないのシステムについてしっかり解説してくれているのですが、馴染みのない用語が頻出するため説明についていくのが相当に大変、というかついていけませんでした。情報量豊富なので事典的に使えそうですが。2024/07/03

のりたま

3
大河ドラマ「光る君へ」に安倍晴明が登場するからか、陰陽師に対する関心がまた高まっているようだ。陰陽師に関する書籍のうち、『御堂関白記』『紫式部日記』など「光る君へ」の視聴者には馴染みのある書物が登場する本書はタイムリーな出版といえる。文学作品がふんだんに引用されていること、陰陽師を利用する側(貴族)からの記述が多いことから、平安文学を学ぶ人が陰陽師に関する知識を得るのには本書がよいと思った。2024/06/23

DARK

1
いやー厳しい…。怒涛のように押し寄せる陰陽道用語の洪水に、頭がついていかず、全然吸収出来なかったです。読了と言えないレベル。それにしても陰陽道というのは、五行思想を基礎としてよくこれだけの決まり事が考えられたものだと感服。その発展は天皇と北家の支援によるところが大きく、道長は晴明に多大な信頼を置いていたようで、きっと純粋な信仰だけでなく、政治的な思惑もあったのかなと想像してしまいました2026/06/10

福ノ杜きつね

1
なかなか読むのに難渋した一冊。そもそも一回読んだだけで全貌を理解しようなど烏滸がましい本ではあるのだが。陰陽道が平安貴族の生活指針となっていた、ことくらいは多くの人が知るところだが、肝心の陰陽道そのものが如何に複雑怪奇な代物であるか、読み進めるほどに実感できる。確かに、この有り様は専門家に頼らざるを得まい。極論すれば、陰陽師の存在意義はまさにその一点が大きかったのである…というのが素直な感想だ。2024/09/24

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