中公文庫<br> ショローの女

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中公文庫
ショローの女

  • 著者名:伊藤比呂美【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 中央公論新社(2024/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122075245

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内容説明

新しい生活が始まった。
熊本―東京を行き来するあたしを待つのは、
愛犬(三歳)、植物(八十鉢)、学生たち(数百人)。

ハマる事象、加齢の実状、
一人の寂しさ、そして、自由。
老いの体感をリアルに刻む最新エッセイ。

熱く共感を集めて大好評の
『閉経記』『たそがれてゆく子さん』に続く
〈伊藤比呂美の今〉

週一で早稲田に通勤  こんやくにハマる  熱中症になりかける  鉢植えをどんどん買う  靴が合わない  ズンバに行かない  父の寂しさを思う  食べるのがめんどくさい  入浴剤に凝る  サンディエゴに帰る  オヤジたちに絶望する  『ボヘミアン・ラプソディ』礼讃  高齢者の運転を考える  しょうゆ味に回帰  仔猫を拾う  LINVEがおもしろすぎる  甘くない食パンが食べたい  姿勢が悪い  不安がひたひたと沁みてくる  ロボット掃除機を購入  友人にマスクを送る  空港への道を忘れた  車を買う  びんのふたが開けられない  学生とオンライン飲み会  母のコートを着る  譲渡犬のサイトを見る…………本書のエピソードより

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

15
ちくま文庫、河出文庫に次いで三番目によく買う文庫になった中公文庫。なんと天下の『婦人公論』での連載だそうです。私より六歳歳上の詩人でフェミニストでもある伊藤比呂美さん。長く住んだカリフォルニアから、故郷である熊本に帰り、早稲田大学で週一で講義(「文学とジェンダー」と「短詩型文学論」)をする事になりますが、飼い犬(クレイマー雄)が居るため、わざわざその為に週一に飛行機で東京に赴く日々でしたが、コロナ禍で慣れないネットで授業をする事に。老いゆく体との日々。私この本で初めてズンバを知りました。身に染みる事多し。2024/07/20

てつろう

8
初老とは40歳からせめて50歳ではないか? 著者は今69歳で言わば古希、書いた時は数年前とは思うが若作りだからか!? エッセイなので犬や猫の話、熊本に住んで東京の早稲田大学に通う話しなど。ズンバについて書かれているがこれは地域性というよりは同じ地域でも場所や指導者に寄って大きく異なる、一概に地域性で説明するのは決めつけが著しいと違和感を覚えた。2024/12/05

Tomoe soranyan

6
ショローになってもホンロウになってもactiveなのは詩人で伊藤さんならではだからか。週一で熊本東京往復とは…コロナ禍がなければもっと早稲田大での学生とのこととか違っていたのでしょうね。それも読みたかった気がします。 気になるのは動物たちのこと 友人娘さん達がいるから大丈夫だとは思いますが。 ショローだろうが歩きましょう!2024/09/01

siva

3
初めての赤ん坊に神経質に向かい合っていたはるか昔、著者の「良いおっぱい悪いおっぱい」という本を読んで肩の力が抜けた気がしたものだ。「あたし」で始まる自由闊達な文章を読むと懐かしいものに触れる気分。石黒亜矢子氏のイラストもかわいい。2024/10/31

ねこちゃん

3
しみじみよかった。ひろみ先生の心の中が染み入るように伝わり 時に楽しく 時に哀愁があり 時々自虐。凡人の私には表しきれない気持ちを形にしてくれて ひろみ先生と共に心が浄化していくようでした。2024/08/14

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