混沌を生き抜く思想 - 21世紀を拓く対話

著者名：梅原猛

PHP研究所（2024/06発売）

• ISBN：9784569567778

内容説明

山本七平――天皇・この巨大なる謎。　高坂正堯――地球の生命を救う思想。　松井孝典――人類四百万年の大遺産。　伊丹十三――父親はどこへ行った。　杉本苑子――鎌倉仏教・日本思想の栄光の時代。　横尾忠則――芸術家は畸人たれ！　会田雄次――天下大乱を生き抜く思想。　西山松之助――スーパー歌舞伎のカタルシス。　日本を代表する「知性」たちが、次代思考の座標軸を語り合う。刺激的対談集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[コホーー]

「生半可な善人だと、寄付行為をした、法律に触れるような悪事はしていないといった自己弁護をする。そうした常識的な社会人＝自称善人には、トンネルの出口での絶望的な念仏を叫ぶ機会が訪れない。いっそ殺人までした悪人の方が、なおもて成仏する、つまり人間悪の本質に触れる機会がある。つまり、念仏を唱えればよいという教えは、一見易行道のようだが、絶望と挫折の自覚を真にわがものとし、真の意味での念仏を口からほとばしらせねばならないという意味では実に難行道」のほか、先進国である日本に自然が多く残っている理由等が勉強になった。

2022/01/17

[本ゆり本]

★★★

2018/02/07