ジョーカー／ハーレイ：クリミナル・サニティ

著者名：カミ・ガルシア【著】/ミコ・スアヤン【画】/高木亮【訳】

小学館集英社プロダクション（2024/06発売）

• ISBN：9784796879019

内容説明

凶悪犯罪が絶えないゴッサムシティ。若き精神科医ハーレイ・クインは、ある夜ルームメイトの遺体を発見する。
そこには謎の連続殺人犯、ジョーカーの痕跡があった。事件は未解決のまま5年の月日が経ち、またしてもジョーカーによる殺人事件が発生してしまう。凶悪犯罪のプロファイラーとしてゴッサム市警に協力するハーレイは、ジョーカーの正体を突き止めようと躍起になり、死屍累々の追走劇が始まる！

●収録作品●
『Joker/Harley: Criminal Sanity』#1-8
『Joker/Harley: Criminal Sanity-Secret Files』
(c) & TM DC.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[xzr]

正史ではない完全オリジナルなジョーカーの誕生と、ゴッサム市警にプロファイラとして務めるハーレイ・クイン博士との出会いが描かれる。 制作チームに法医学のコンサルタントも加わっており、ジョーカーを現在の精神分析に基づくリアルなキャラクタとしてリメイクしている。ジョーカーの行う芸術的な犯罪も実際の芸術作品が元になっており、絵は全体的に劇画調で統一されていてアート性も高く、1章丸々様々な資料の提示で構成したりと構成も面白い。 メインのストーリィは過去と現在の2つで進み、ミステリィとしても秀逸でした。

2022/09/19

[今愛]

良質な海外ドラマのような快作。 （超人的な能力のない）現実的な世界で描かれるサスペンスで、写真のように美しい絵で、心理学博士ハーレイ・クインの執念の捜査が描かれる。緊迫感のある中、真実に迫らんとする姿がまさにDC作品という感じ。 テンポのよいストーリー展開で、最後まで一気に読ませる力がある。絵の美しさ、シーンの力強さがそれを後押しする。ジョーカーの姿が印象的で、読み終わった後、本棚の良い場所にしまった（笑） 安くはないため買うのに踏み切れずに来ていたが、買ってよかった。

2023/05/04

[fap]

両者ともに薬液タンクに落ちてしまうのかと思ってしまった。 冗談ではなく芸術を目指す犯人を犯罪心理学者が追う話。 追い詰めてはいないあたり、狂気の有無が差をつけた模様。 当初の目的は達したけれど、新たな目的ができたという描写かな。 組織は作らず単独行動を取っている当たり、正史とは別人なのだな。

2022/11/09