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内容説明
バスケットボール女子日本代表ヘッドコーチとしてチームを東京五輪銀メダルに導き、男子代表でもパリ五輪出場権獲得という成果をあげたトム・ホーバス氏が、リーダーの視点でその軌跡を振り返る。女子代表、男子代表の活躍は多くのメディアで取り上げられてきたが、今回の書籍はホーバス氏の「チームビルディング」「チームマネジメント」の手法に焦点を当て、バスケットボールファン、スポーツファン以外にも広く参考にしてもらえる内容に。簡潔かつ明瞭な言葉で選手を共通の目標に向かわせ、短期間でチームのモチベーションを高めるメソッドを、ホーバス氏が男子代表での具体的なエピソードで解説する。パリ五輪でのバスケットボール観戦が、より興味深く、楽しくなる1冊。
目次
はじめに
第1クオーター【チーム理念】
スーパースターはいなくても
スーパーチームはつくれる
第2クオーター【組織づくり】
勝つためのルールを共有し
プロフェッショナルが競い合う
第3クオーター【進化し続けるコーチング】
「できると信じる力」を
リーダーがどう引き出すか
第4クオーター【逆境をどうはね返すか】
「高いハードル」を
チームの力で越えていく
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ta_chanko
21
高い目標を達成するため、熱く厳しく日本代表チームを率いたホーバス監督。その信念は、ビリーブ=全員が信じること、ヒット・ファースト、天井を決めないこと、などなど。選手をコンフォートゾーンから引き出し、「もっとできる」と、より高い目標に向かわせる。スーパースターも特別扱いせず、全員で勝てる戦略を模索する。厳しい言葉にも、選手たちが応えようとするのは、そこに熱意・敬意・愛があるから。東京五輪銀メダルやワールドカップでの活躍を機に、確実にバスケットボールが盛り上がっている。2024/10/18
tetsubun1000mg
16
女子バスケットを銀メダルに導いたのに、契約更新されなかったトム・ホーバス監督が男子バスケでも通用するのか? 気になっていたが素晴らしい成果を上げたホーバス氏の本だったが、非常に面白かった。 全編を本人に語ってもらったようで、監督の戦術検討過程、選手選抜方法、選手の力を出させるコーチングなど具体的で分かりやすい。 合間に富樫選手や馬瓜エブリン選手、佐々日本代表アシスタントコーチなどの「トム・ホーバスを語る」コーナーが良いアクセントで読ませる構成も良い。 ホーバス氏による沖縄でのW杯の対戦も臨場感があった。2024/07/27
ceskepivo
8
男子バスケ日本代表ヘッドコーチである著者。バスケだけでなく、組織論、マネージ論に通じる言葉がある。(人生は簡単なものではなく、チャレンジを続けることがなければ成長は手にはいらない」、「リスペクトがあって初めてコミュニケーションが成り立つ」2024/07/30
駒場
7
試合観戦の予習のために、HCが何を考えているのか知りたくて読んだ。一応ビジネスパーソンも含め、バスケファン以外にも読んでもらえるように書いたらしい。そういう意味で、「プレイヤーに求めている役割をちゃんと細かく伝える」「でもマイクロマネジメントはしない」「スターありきではないチームをつくる」「目標を口に出させる」とか普遍的なコーチングを説明している面はあった。しかしやはりバスケファン向けの部分、つまり選手のおもしろエピソードや、本人のバスケ経験のあたりがエッセイ的で面白かったな2024/07/04
紫
4
パリ五輪の前にと読み始めやっと読了。「彼であろうが、他の誰であろうが、日本代表はチームで戦うことこそを是としていますから、1人でチームを背負う必要はありませんし、そうしてほしくもありません。」この言葉は、フランス戦後のインタビューを受けていた選手にも当てはまると思った。他責せず自ら省みることの大切さも感じ、同じくらいチームとして戦っていることを忘れて欲しくないなあと勝手ながら感じた。2024/08/01