宝島社文庫<br> 密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック

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宝島社文庫
密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック

  • 著者名:鴨崎暖炉【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 宝島社(2024/07発売)
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  • ISBN:9784299057150

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内容説明

奥多摩の山奥で遭難しかけた高校生の葛白香澄と幼馴染の朝比奈夜月は、密室ミステリー作家一族の五男・物柿カマンベールに導かれ、巨大鍾乳洞内部にある、白い直方体の建物が並んだ奇妙な村「八つ箱村」に足を踏み入れた。クローズド・サークルと化した村で発生する連続密室殺人事件の謎に葛白たちが挑む! 『このミステリーがすごい!』大賞作家による前代未聞、唯一無二の本格ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

83
読んでる最中「リアリティなんてくそくらえじゃあ!」と言う作者の声が聞こえて来そう。読了後「リアリティなんてくそくらえじゃあ!!」言ってそう。ハイペースで死ぬ密室ミステリ作家達。犯人、動機、トリック、わかるかそんなん。真面目、ありえない、「エグぅっ!北山さんでもやらんでこんなトリック」幅広く。なんじゃこれ。横溝的因習何処行った?な相変わらずの密室大・博・覧・会!この時代狂ってる。行きたくないけど好き。個人的に好きな密室は「四色木箱の密室」と「地下迷路の密室」。やはり◯◯◯◯はこのシリーズにおける高遠・・・!2024/07/18

yukaring

67
今回はなんと鍾乳洞内に作られた奇妙な村・八つ箱村 を舞台に繰り広げられる密室オンパレード。その村には白い直方体の建物が立ち並び、天才密室殺人作家一族・物柿家の人びとが住まう屋敷があるとなればもう密室がらみの事件が起こるのはお約束。しかもかつて村では昭和密室八傑とよばれた推理作家たちが怪死を遂げたという事件もあり「彼らの呪いでは…」という噂が広がる。閉ざされた因習村で起こる怒涛の八連続殺人事件に八つの密室。密室を作る為だけの密室トリックが続々と登場するまさに密室偏愛時代。今回も密室三昧を心ゆくまで楽しめた。2024/10/08

オフィーリア

59
“密室殺人が立証されれば無罪”最強の世界観を有する、密室賛歌に満ちた密室偏愛ミステリ。バラエティ豊かな密室たちは健在ながら、今作はこのイカれた世界観ならではのホワイダニットが最高。密室をこよなく偏愛する作者からの密室カタログギフトのような一冊。2025/03/28

mihya

43
シリーズ3冊目。今回も密室がいっぱい。 鴨崎暖炉さんは数少ない母校の大学出身の作家ということで密かに応援している。3冊目にして完全に吹っ切ったと言うか、振り切れたと言うか、こなれてきたと言うか…。目次と登場人物一覧を見ただけでニヤニヤが止まらなかった。 実現性を取っ払えば、大胆で大掛かり過ぎるトリックを使った密室の可能性はかなり広がるようだ。現実性を取っ払った時点で『富の枯渇』が伺えるが…。 『黒猫が可愛いネコ選手権第一位』について、異論はない。 引き続き、鴨崎さんを密かに応援しようと思う。2025/03/27

さっちゃん

41
シリーズ3作目は八つ箱村八連続密室殺人事件。序盤からハイテンポで殺人事件が発生してテンションが上がる(不謹慎)。「別荘の密室」「蔵の密室」「蜘蛛の巣の密室」「血染め和室の密室」「人体発火の密室」「神殿の密室」「四色木箱の密室」「地下迷路の密室」そして「第九の密室」とおまけの「トンネルの密室」。各種の突っ込みはさておき、よくぞこれだけ考えたと感心…いや尊敬してしまう。もはや密室ミステリというより密室ドリル。それぞれの解法を理解すべく想像力を総動員するので読むスピードは遅くなるけれど、楽しいから良いのです。2024/07/16

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