宝島社文庫<br> 呪詛を受信しました

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宝島社文庫
呪詛を受信しました

  • 著者名:上田春雨【著】
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  • 特価 ¥559(本体¥509)
  • 宝島社(2024/07発売)
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  • ISBN:9784299056696

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内容説明

死者から届く「死ね」というメッセージ……。
女子高生の間で連鎖する死の真相とは!?

「青春の危うさ。言の葉の呪いは葉脈を辿るように広がっていく。」
――鈴木絢音さん(俳優)推薦!


北海道のとある町で暮らす女子高生の湊。彼女は継母と険悪な関係で、早く自立するためにパパ活をしている。ある日、湊の友人・飛鳥のスマートフォンに、事故死した中学時代の友人・美保から「死ね」というメッセージが届く。それから間もなくして凄惨な出来事が起こり……。湊の周囲で連鎖する死の真相とは? 思春期の残酷な同調圧力と心の闇が描かれた、第22回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉。

(著者情報)
上田春雨(うえだ・はるさめ)
1986年、北海道生まれ。筑波大学社会学類卒業。現在は記者として新聞社に勤務。第22回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として本作でデビュー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

100
北海道出身作家さんの作品。やっぱり同じ道民として、北海道出身となれば手にとってしまいます。舞台は架空の都市『根釧中央高校』。女子高生四人を軸に展開するミステリーです。いじめ、カースト、SNSなど今の時代、ある意味よく目にするキーワードで囲まれた作品構成は正直、読んでいてなかなかキツかったです。一人が別な一人を、そしてまた別な一人がと次々ターゲットが変わる展開はなかなかスピード感に溢れてます。読後感は決していいとは言い難い作品かもしれませんが、ある意味夢中になって、ついつい先へ先へと頁を巡ってしまいます。 2024/08/03

yukaring

64
呪いは存在するのか?「死ね」というメッセージから始まる死の連鎖。青春の脆さや残酷さ、学校という閉鎖環境の同調圧力の中で抗えない無邪気な悪意。想像するだけで胸が苦しくなるような痛みを伴う青春ミステリ。主人公の湊はパパ活で稼いで自立を目指す女子高生。ある日中学時代の友人・美保が事故で亡くなる。そして何故か美保の携帯から友人の飛鳥へ「死ね」というメッセージ。その後飛鳥が非業の死を遂げる。出てくる大人はどれもクズばかり。連鎖する死を止めるため八方塞がりの中ひとりで戦う湊の痛ましさとしたたかさが少し小気味よかった。2024/10/04

aquamarine

64
継母と険悪な関係の女子高生・湊は、早く自立するためにパパ活をしている。ある日友人・飛鳥のスマホに事故死した友人からメッセージが届き…。始まる恐ろしい死の連鎖。受信した呪詛は本当に亡くなった彼女からのものなのか?いじめ、スクールカースト、パパ活で出会った男達、ガチガチに鎧を纏い近づく者に棘をたてる彼女が痛々しい。程度の差こそあれこういうことは普通に起こっているのかもしれない。SNSが絡む現代の高校生は本当に生きづらいだろう。湊の生き様に圧倒されるとともに、見守る大人はどうすればいいのか、苦いものが残った。2024/08/15

ゆのん

50
タイトルからホラーと思い読んでみると主人公は女子高生。では、学校舞台のホラーかと思いきやまさかのイヤミス。いじめ、不登校、売春、虐待、薬物とこれでもかとイヤミス要素山盛りではあるが、主人公の17歳とは思えない妙に大人びた内面のせいか淡々と読んでいける。10代の青春というにはあまりにも悲惨な状況と、怖いもの知らずの危うい若さにヒヤヒヤしっぱなし。SNS上での匿名性をいい事に炎上していく誹謗中傷や、集団の恐ろしさは身近なだけにホラーよりも怖い。今の女子高生ってこんななの?と慄いてしまう。一気に読んでしまった。2024/08/23

さっちゃん

44
女子高生の湊は継母と折り合いが悪く、パパ活で自立の為の資金を貯めている。ある日友人の飛鳥のスマホに、死んだ中学時代の友人・美保から「死ね」とメッセージが。やがて美保の死を巡り学校で…。/第22回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉。 スマホに死者から呪いの言葉が送られてくるホラーな序盤。眉間に皺寄せながら読み進めると、湊が真相を調べていくミステリ展開になり引き込まれた。いじめ、SNS、同調圧力、ノリを合わせないと浮く恐怖、スクールカースト。描かれる彼女らの日常がなんともエグい。学校は強制参加の戦場だ。2024/11/21

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