内容説明
もしも死後結婚のマッチングアプリがあったら? ベストセラー作家が贈るSFミステリ傑作集 死後結婚用マッチングアプリ「KonKon」が普及した社会で、推しのアイドルの秘密のKonKonアカウントを見つけてしまい感情爆発した社会人女性がとんでもない凶行へと驀進してしまう表題作のほか、この現実とちょっとだけ異なる世界の謎と関係性の物語、全六篇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
308
芦沢 央は、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、バラエティに富んだSFミステリ短編集でした。 オススメは、表題作『魂婚心中』&『九月某日の誓い』です。 https://www.hayakawabooks.com/n/na44f3325caf4 2024/07/24
イアン
193
★★★★★☆☆☆☆☆SF要素を含んだ芦沢央の短編集。偶然「推し」のアイドルがリア垢で死後婚活アプリに登録していることを知ってしまった私。同じタイミングで死ねば――そう考えてしまった私が取った行動とは…(「表題作」)。死後結婚の概念がある世界や嘘をつくと消失する世界など、様々な「特殊設定」が特徴的な本作。正直、近未来のゲーム実況や閻魔帳のアルゴリズム解析に「これは何を読まされているのだろう」と迷子になりかけたが、「この世界には間違いが七つある」の真相には痺れた。短編の名手・芦沢央が描く6編の非日常ミステリ。2024/12/17
hirokun
173
★3 今回の芦沢さんの作品は、SF短編集。私は、想像力に欠けるためかSF小説は苦手な分野。どんな作品なのかと思いながら読み始めたが、意外に飛びきったようなSF小説ではなかったため最後まで読み切ることが出来た。芦沢さんの作品は、社会派モノや、少しエスプリを利かせたようなミステリが好きなのだが、特に後半の二作品はなかなか興味深いものだった。最初の作品に出てくる死後婚姻<冥婚>の風習については知らなかったのでいい勉強になった。2024/07/27
イケメンつんちゃ
167
芦沢央 単行本を読んでみました 飛龍十番勝負 第六十二弾 今回は 芦沢央先生 前から読んでみたかった作家さん ふらりふらり おさびし山を彷徨っていたら あなた しましょしましょニュアンスしましょ 秘めた想いほんのり香る ねずみ色のコートに 犬神家の一族のオープニング 赤と白の極太明朝体 オチの落とし前をつける SFは本当諸刃の剣 自由はムズい ひとつご紹介を 「二十五万分の一」 ドラえもんをたぶんオマージュされたかと USO800 (どっかで聞いたことが) それでも地球は青い なにわのブラックダイヤモンド2025/04/11
はにこ
153
よくこんなの思いつくな(褒めてます)SF調の不思議ワールド。死後の婚活やら、ゲームの実況中継やら、間違い探しの絵やらと、次はどんな世界を見せてくれるのかなと楽しみに読んだ。どれも短編だったのであっさりしていたけど、一つ一つの世界を長編でどっぷり楽しんでみたいと思った。 2024/09/09