死んでから俺にはいろんなことがあった

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死んでから俺にはいろんなことがあった

  • 著者名:リカルド・アドルフォ【著】/木下眞穂【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 書肆侃侃房(2024/06発売)
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  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863856035

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内容説明

俺はただ家に帰りたいだけなのに、それがそんなにおかしいか?

ポルトガルの作家が移民の置かれた立場の悲哀を不条理かつユーモラスに描く傑作長編。


郵便配達をしていた俺は故郷の「くに」から逃げてきた。妻のカルラと幼い息子とともに「島」で不法滞在している。買い物をした帰りに乗っていた地下鉄が故障で止まってしまい、右も左もわからない場所で降ろされてしまった一家。なんとか家にたどり着こうとあれこれ画策するが、やることなすことすべてが裏目に出て━━。周囲から存在を認められず、無視され続ける移民の親子は、果たしてどうなるのか?

【著者】
リカルド・アドルフォ
1974年にアンゴラに生まれるが、アンゴラの独立により幼少時にポルトガルに帰国。2003年に短編集『すべてのチョリソーは焼くためにある』でデビュー。初長編『ミゼー』はポルトガルでベストセラーとなる。『東京は地球より遠く』では日本で働く外国人のサラリーマンの目から見たおかしな日本の日常を描いた。同書からは2019年刊の『ポルトガル短篇小説傑作選 よみがえるルーススの声』に3篇が収録されている。ドラマや映画の脚本の執筆や絵本も発表するほか、広告界でも国際的に活躍している。2012年より東京に在住。

木下眞穂
上智大学ポルトガル語学科卒。ポルトガル語翻訳家。訳書に『ブリーダ』(パウロ・コエーリョ)、『忘却についての一般論』(ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ)、『エルサレム』(ゴンサロ・M・タヴァレス)、『象の旅』(ジョゼ・サラマーゴ)など。『ガルヴェイアスの犬』(ジョゼ・ルイス・ペイショット)で2019年に第5回日本翻訳大賞を受賞。

目次

ツキを呼び込む
やりすぎだよ
コソボチームのシャツ
むしゃぶりつきたくなる
神さまの大間違い
偽りの思い出
幻ってやつは
自分で自分を刺す
好きで自分勝手になったわけじゃない
俺たちの四十キロ
訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

65
日本では、移民を考える機会が少なく、この物語もどこか他人事のように思ってしまうかもしれない。この作品は2009年に発表されている。そこから15年の時間は、この物語を考える時間を与えてくれたようだ。どっかユーモラスに感じる物語だが、実は辛辣で、ある種の恐怖さえ感じる。小説としてとても面白いと感じました。2024/05/01

ヘラジカ

50
言葉が全く通じない異国を彷徨う家族。一種の不条理劇と言えようか、非常にユニークなロードノヴェルとも読める。とにかく行動が裏目に出てドツボにハマっていくのだが、それも完全に理不尽な出来事のせいばかりとも言えない。言葉の分からない島国で生活せざるを得ない背景、語り手の性格や自我が露わになるにつれて、リアリスティックな同情や反感を覚えてしまう。貧困や、”男として父親として”と言ったパターナリズムの軛に繋がれた物悲しさ。終着点はどこか気になって一息に読んでしまう程の面白い小説だった。開放的なラストも大好き。2024/03/06

りんご

47
異国で妻と幼い子供と一緒に道に迷う。言葉は全く通じない。文化圏も違う。どうやら故郷で何かしでかして逃亡して今に至るよう。所持金は少ない。なんか色々詰んでる男の好き勝手な言い分を聞かされまくった。言葉が全くわからないのは非常に厳しい。日本で暮らす外国人は増加傾向。それを思うと単純に読み捨てられない問題提起がされてる本かも。2025/01/14

R

42
「くに」で犯罪を犯したため、「島」に逃げてきた子連れ夫婦の物語という設定だけども、同情よりも憐れみを覚える生きざまが描かれていて、なんともいえない気分になった。やることなすこと裏目に出る男の卑下した言動にもがっかりさせられるが、自己中心的な上に直観で生きている感じが端々から感じられて、それでも会話だけ見ていると可哀そうな部分も見えてきたり実に人間らしい姿が興味深い。結局、ずっとこうやって生きていくんだろうな、そしてたくましいからなんともないんだろうなと思わされる。2024/08/12

路地

38
タイトルに惹かれて手に取り読み進めるうちに比喩だと気付いたけれど、まるで幽霊のような存在しないものとして扱われる主人公たちの様子から的確な表現だと感じる。不法移民だが「島」と「くに」はそれぞれどこなのかなと想像しつつ読む(イギリスとポルトガルかな)。無視され不条理な状況に陥る主人公たちだが、自己語りのなかには自国での移民に対する敵対心やロマ人やアラブ人に対する差別感情も垣間見られ複層的な移民問題を想像させる。ユーモラスながら過剰な自己語りは大好きな町田康をにもにている感があり、関西弁で読んでみたくなった。2025/06/05

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