しぶとい十人の本屋

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しぶとい十人の本屋

  • 著者名:辻山良雄【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 朝日出版社(2024/06発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784255013671

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内容説明

「その人オリジナルの仕事をつくり上げている人たちですから、話には自然と思想や哲学のようなものが含まれます。だからわたしはこの本で、彼らの声を一本の糸のように縒り合わせるだけでよかった」


荻窪に新刊書店「Title」を開いて8年。ふと自分の仕事がわからなくなり、全国にいる仲間のもとを訪ねると、消費されず、健やかに生きるヒントが見えてきた――。
読み終えるころにはきっと元気がでる、少し偏屈、でも愛すべき本屋を訪ねる旅。

「いまは、都会も田舎もそうなんだけど、コミュニケーションを欲している人たちに溢れている。本屋はそういう人たちの受け皿になれるんじゃないかなという思いでやっています」……高久書店 高木久直さん

「合理的であるほどスマートでカッコいいというイメージをみんなが持っている。しかしそれによって自分が職を失ったり、仕事からやりがいがなくなるということについてはみな無自覚ですよね」……誠光社 堀部篤史さん

「俺は“東京に色目を使う新潟”というのがよくわからなくて、あるときから東京の反対を向いたんです」……北書店 佐藤雄一さん


【目次】
はじめに
1 気がつけば、自分の仕事がわからなくなっていた
2 もう生活そのものがどっぷりと本屋/走る本屋さん 高久書店・高木久直さん
3 自分の椅子を見つけた人/市場の古本屋ウララ・宇田智子さん
4 ほっとけないみのるさん/長谷川書店・長谷川 稔さん
コラム・旅の合間に1
5 「あまのじゃく」の真意/誠光社・堀部篤史さん
6 ふたりの、独立という旗/ON READING・黒田義隆さん、杏子さん
7 本の未来が長野にあった?/ブック・コーディネーター・内沼晋太郎さん
コラム・旅の合間に2
8 「鈍」で「素人」な四十三年/定有堂書店・奈良敏行さん
コラム・旅の合間に3
9 生きるかなしみ―そしてよろこび/北書店・佐藤雄一さん
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

89
2016年荻窪にTitleを開業した著者が、全国の書店をまわる旅に出た。掛川の高久書店、沖縄の古本屋ウララ、大阪の長谷川書店、京都・誠光社、名古屋・ON READING、長野・内沼晋太郎さん、鳥取・定有堂書店、新潟・北書店。もう閉店したが、定有堂の奈良敏行さんとの対話を興味深く読んだ。「本屋の中に、森羅万象をつくる。」今日この本を持って名古屋のON READINGに行ったが、やっぱり独立書店の棚を見るのはそれだけで楽しい。「本や言葉がないと、人はその人自身になれないのではないでしょうか」著者の言葉も深い。2024/08/24

ネギっ子gen

70
【どのような仕事でも、自ら考え、自分の足で立って行われた仕事には、すべての道に通じる普遍がある】個人で書店を開いて8年。気がつけば、自分の仕事がわからなくなっていたという著者が、全国で本屋を営む9人(10人目は本屋自身)と大いに語り合うことで力を得た、回復の記録です。<本屋は人がその人であるために、まだまだ必要な場所ではないか/そうあるためには、いまあるかたちでは足りないのかもしれないし、変わる痛みだって必要だ。これからも多くの人のリレーが続くでしょうから、わたしも中継ぎの一人にすぎません>と―― ⇒2025/02/10

道楽モン

37
この時代に個人で本屋(含む古書店)を営むというのは、伊達や酔狂ではできない。出版での紙ベースの売上は毎年減収を続けており、アマゾン等の巨大流通に後塵を拝している原状は、おそらく現実的に取り戻すことは不可能だろう。本書に登場の個人書店店主たちは、何を糧として続けているのだろうか。都市ではなく地方で、割の良い収入は見込めず、顧客との関係性に生きがいとやりがいを感じる。紙の本は、その背後に文化をまとっているのだ。次世代や同時代の人々に、その目に見えない、金に換算できない、大切な何かを届けているのだ。素晴らしい。2024/12/04

Y2K☮

32
名著。全国の本屋を訪ねる旅。後半の3人が特に圧巻。内沼さんの革新性と行動力、奈良さんの謙虚さと岡本太郎に通ずる素人性、そして佐藤さんの気配りできる豪快さと忖度しない率直さ(閉店を何度も味わった末端書店員の目には、彼の言葉は声無き声を代弁していると映った)。定有堂書店はもうないけどB&Bと北書店に買いに行きたい。不況下で絶対的正義と思われがちな「バズり」への警鐘を訴えている点も素晴らしい。誠光社・堀部さんのコメントに全面同意。高久書店の献身的な働き方にも敬意しかない。辻山さん、またTitleで本を買います。2024/06/04

阿部義彦

31
「Title」の店主辻山さんの新刊。自分の気になった全国の9つの本屋を訪ねてかねがね聞きたかった事を気兼ねなく語り合います。仕入れは出版社との直取引が主でトーハン日販は初めから当てにしてません。見繕い配本は迷惑な存在で欲しい本しか置きません。気分的には全品買い切りの様なものです。長谷川書店の店主の平積みが苦手発言が凄く刺激的。複数仕入れて一冊だけ棚に置くと、複数置いたより売れる。客は自分と向き合う一冊を求めてる。そんな店の雰囲気素敵です。閉店した鳥取の定有堂と拡大した沖縄のウララも得るところが多かった。2024/06/08

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