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内容説明
1861年。13歳の吟は、はやり病でなくなった母のかわりに、父の稼業・かわらばん屋の手伝いをしていた。かわらばんとは、庶民にニュースを伝える今でいう新聞のようなもの。しかしこの時代は、政治に関することや世の中のことを書くことが禁止されていて、ましてやそれを刷って売り、人びとに広めるなどもってのほかだった。
あるとき、吟たちのもとに、見世物小屋の主人・征六がやってくる。征六は、ニセモノの人魚をつくってひともうけしようともちかけてくるが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
50
児童書枠でこの題材でこの装丁で「このEND?」と心の底からビックリした(´Д`)13歳のお吟ちゃんちの稼業はかわら版屋。それも「仲間」(相互検閲組合みたいなの)に入っていない認可外。だから内容は自由だけれど傘で顔を隠してパッと売って逃げる!母親が亡くなりヤンチャな弟を抱えて頑固親爺の手伝いもして大変だけど絵を描くのは楽しいし頑張らなくちゃ。お吟ちゃんの揺れる心の描写も幕末のニュース事情もとても良い。だけどこの結末では終われない。『アサギを呼ぶ声』で苦境から活路を拓く少女を描き切った森川さん、期待してます!2024/09/29
マツユキ
15
幕末の江戸。母が亡くした吟は、かわら版屋の父を手伝いながら、家事も、幼い弟の世話をする毎日だったが…。幕府に取り締まれられ、本当の事を書けないかわら版。そういうもんと思っていたけど、想像を超えた事が次から次へと吟の身に起こる。残酷な現実と、突きつけられた正義や命の意味に、吟は何を思うのか。報道など、今の時代にも通じる読み応えのある作品でしたが、二人が楽しく生きる別の世界線を夢見てしまいます。2024/09/20
スイ
10
うわあああああああ!!!!! 予想外!!!!! 表紙とタイトルだけで、おてんばなかわらばん屋の娘さんが活躍する明るく楽しい感じかなーと読んで目を剥いた。 全然違う。 これは、ジャーナリズムについて、だ。 ラストシーンが胸に焼きついて、痛いのだけど同時に力も湧いてくる。 知らせないことで都合よくことを運ぼうとするお上なんか、許せるはずないじゃないか、昔も今も。2024/07/18
いなこ
2
江戸時代の江戸で、かわらばんで稼いでいた一家。母を流行病で亡くし、父は行方を眩ます。弟と残された13歳の吟は、偶然知り合った同じ歳の侍悠三郎とかわらばん屋を続けるのだが…。フィクションであるが、時代背景も捉えられる内容。その中で13歳の2人はたくましくもあり、感心することも。カバーのかわらばんのネタが興味をそそる。2023/10/05
takao
1
ふむ2023/10/21
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