内容説明
正義とは何で、正義の味方とはどのような人なのか。 戦争を生き抜き、国民的ヒーロー「アンパンマン」を産みだしたやなせたかしが、その半生を通じて向き合った「正義」のあり方とは。 混迷の時代に生きる勇気をもらえる、やなせ流の人生哲学。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃおこ
27
たぶん前にも前半部分読んでる。時々手に取りたくなる柳瀬さんの文章。2025/03/04
ゆるりは
10
やなせたかしさんの言葉が温かくて明るくて大好きなのですが、この本は、創作してる人にもとても参考になるのではないかなと思います。本当の正義のヒーローはスタイリッシュだったり格好いいものではなく、ひもじい子どもに自分の顔をちぎって与えるアンパンマンのような人。最初に『あんぱんまん』の絵本を評価したのは、大人ではなく、小さな子どもたちだったそうです。でもそんなやなせさんも、最初はもっと海外のハイブローな漫画みたいなのを描きたかったもよう。2024/07/07
T
8
朝ドラの特集で本屋に並んでいて手に取りました。全面正義について書いてあるわけではなく、自伝みたいな内容でした。やなせさんのことはアンパンマンのイメージしかなかったので、元々は漫画家で実際はテレビの仕事が多かったというのは意外でした。やはり戦前生まれの方の話を読むと、戦争と戦後というとんでもない理不尽を経験されているので、正義の虚と実について説得力に深みがありますね。アンパンマンの手が拳なのは描く負担を減らすためというやなせさんの思いやりは仕事にも現れていて、あたたかい人なんだなと思いました。2025/04/25
belier
4
表題になっている正義については、これまで他の本で読んだ内容がさらに掘り下げて語られていると思った。後半に創作論、創作秘話のような話が続いてさらに興味深く読めた。なかなか汲めども尽きない魅力のある人だ。2025/04/11
ひでき
4
とても良い本でした。2025/03/06