内容説明
正義とは何で、正義の味方とはどのような人なのか。 戦争を生き抜き、国民的ヒーロー「アンパンマン」を産みだしたやなせたかしが、その半生を通じて向き合った「正義」のあり方とは。 混迷の時代に生きる勇気をもらえる、やなせ流の人生哲学。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もちこ
29
朝ドラ「あんぱん」を現在進行形で見ているいま、この本を読めてよかった。 ドラマの出来事と、この本でやなせさんが語られていることがリンクして、より実感としてやなせさんの考えが沁みてくる。 アンパンマンの創作裏話は面白く、自分の進路や天職が見つからなくて悩んでいる人に読んでほしい。 「アンパンマンのマーチ」の歌詞に込められた思いを知って感動する。 歌詞の意味を気にしないで歌ってしまうくらい、日常にある歌だけれど、この本で語られるやなせさんの体験や思いを知ってから歌詞を見ると、じんと胸が熱くなる。2025/06/28
T
14
朝ドラの特集で本屋に並んでいて手に取りました。全面正義について書いてあるわけではなく、自伝みたいな内容でした。やなせさんのことはアンパンマンのイメージしかなかったので、元々は漫画家で実際はテレビの仕事が多かったというのは意外でした。やはり戦前生まれの方の話を読むと、戦争と戦後というとんでもない理不尽を経験されているので、正義の虚と実について説得力に深みがありますね。アンパンマンの手が拳なのは描く負担を減らすためというやなせさんの思いやりは仕事にも現れていて、あたたかい人なんだなと思いました。2025/04/25
ゆるりは
11
やなせたかしさんの言葉が温かくて明るくて大好きなのですが、この本は、創作してる人にもとても参考になるのではないかなと思います。本当の正義のヒーローはスタイリッシュだったり格好いいものではなく、ひもじい子どもに自分の顔をちぎって与えるアンパンマンのような人。最初に『あんぱんまん』の絵本を評価したのは、大人ではなく、小さな子どもたちだったそうです。でもそんなやなせさんも、最初はもっと海外のハイブローな漫画みたいなのを描きたかったもよう。2024/07/07
いちごプリン
8
読んでみてよかったです。2025/06/30
dice-kn
7
アニメ「アンパンマン」の主題歌の歌詞が良いと何かで見聞きし、あまり深くは追っていなかったのですが、本書のラストにその詞が書いてあってこの詞に至る著者の思いもわかってなるほどと思いました。朝ドラも見ていて、著者の思いを役者さんに語らせてるんだなぁとも。そういえば正義を冠した別の話題になった本もあったような。そちらには何が書いてあるのかなぁ。本書の著者が言う正義は納得です。2025/07/07
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