内容説明
外回り中の営業部長・山縣泰介が帰社すると、社内の様子が変だった。どうやら泰介が「女子大生殺害犯」であるとされて、すでに実名、写真付きでネットに素性が晒され、炎上しているらしい。まったくの濡れ衣だが、Twitterで犯行を自慢するアカウントは実に巧妙で、見れば見るほど泰介のものとしか思えず、誰一人として無実を信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも……。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になり、誰も彼もに追いかけられる中、泰介は必死の逃亡を続ける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
122
自他共に厳しく仕事をこなし、会社での地位も高い男が、SNSでの殺害映像が拡散され、警察と世間から追われる事に…全くの濡れ衣だが、現状では言い逃れが難しい。素性がバレている為に逃亡もままならない。敵味方も判断に迷う。誰が貶めたのか?実際にアカウントを乗っ取られ。犯罪に利用されたらたまったものではない。やはりネットの世界は犯罪に関しては怖い。ガセネタをばら撒かれ、それが真実と勘違いされる。想像を超える「浅倉」作品。流石だ。2024/11/09
ほんた
96
かつてはメディアの力が大きかった時代が、SNSの発達により、ネットの世界が力を持ってきました。「炎上」という言葉がこれだけ大きな力を持つとは。恐ろしい時代を痛感させられました。 https://hontablog.com/俺ではない炎上2025/08/02
ゆきこっち
78
SNSで身に覚えのない殺人事件の犯人に仕立てられたエリート社員の逃亡劇。面白くてあっという間に読了。未だに10年前なのか現在なのかいまいち把握できない私(汗)。だからスッキリとはいかなかった。奥さんの気持ちには100パーセント共感!世のご主人方、『ありがとう』『美味しかった』は絶対言って下さいね。2025/07/11
アッシュ姉
70
常識から外れることなく真っ当に生きてきた男に突然降りかかった悲劇。ある日まったく身に覚えのない殺人犯として個人情報を晒され、瞬く間に炎上する。これまた予想外の展開で完全にやられた。読み進めていくうちに登場人物の印象が変わっていくのも面白かった。自己愛が強くて自己評価が高い人は羨ましい反面、面倒くさくて関わりたくない。自分の価値観や正義を押しつけるのも苦手。自分は悪くない間違ったことはしていないと思っても、冷静に一歩引いてみようと自戒しつつ読了。 2024/11/13
オーウェン
66
SNSでも蔓延り、現実でも起こりうる冤罪。 殺人を起こしたと書き起こしされた山縣泰介。 それが拡散され、山縣は警察から警戒され、仕事の仲間からも見透かされ逃亡の羽目に。 現代らしい冤罪が生まれる瞬間だが、次第に真犯人の姿が見えてくる。 関係者を考えると明らかにこの中に犯人がいるのだが、そう見せかけておいてある伏線が最後に浮かび上がる仕組み。 そういうトリックかと驚く。 犯人は誰かとばかりに気を取られていたから、予想もしなかったし見事だった。2026/03/17
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- 和書
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