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内容説明
2022年に開局100周年を迎えた「BBC」こと英国放送協会。20世紀初頭にラジオ放送局として設立されると、間もなく世界に先駆けてテレビ放送を開始。長きにわたって市民生活の基盤を成してきた。二度の大戦による危機、時の政権からの圧力、そして王室との確執まで。その100年を紐解くことは、メディアと公共放送の歴史そのものを一望することに他ならない。BBCの航跡を辿りながら、メディアと公共のこれからのあり方をも模索する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
53
1927年1月1日、BBCは英国放送協会(British Broadcasting Corporation)として生まれ変わった(29頁)。あのケインズもマイクの前に座ったという(35頁)。BBCテレビ放送は36年11月2日~(42頁)。インフレ率がうなぎのぼりになっても、政府は大幅値上げに同意しなかった(130頁)。2006年3月、政府文書を踏まえた合意書が文化相と締結。公的目的のなかに、市民権及び市民社会を維持、教育と学習を振興、創造性と文化的卓越性を振興、などが王立憲章にあるようだ(194頁)。2024/08/17
たまきら
42
BBC百年史、といった内容です。正直求めていたのは「何を報道して来たか」だけではなく、「なぜ国営放送でありながら、独自性を確保できるのか」というところだったので、そこにたどり着くのがほぼ最終章だったことはちょっと残念でしたが、歴史的背景を読んだことで、BBCの姿勢が立ち上がってくる感じは好みの構成でした。BBCは伊藤詩織さんを救えなかったけれど、ジャニーズ問題を公にすることに成功しました。日本のジャーナリズムが今もできないことを乗り越える外部の力。…もしものために覚えておきたい。2024/09/16
スプリント
16
イギリスの公共放送局BCCの成り立ちから功績・課題など。 NHKとはかなり立ち位置が異なることがわかった。2024/12/31
宇宙猫
15
★ タイトルから世界から信用される報道ができるジャーナリズムのあり方のような内容を期待していたが、BBCの歴史だったので外した感じ。政府の圧力を受けて、たびたび放送内容を変更しているのは意外だった。2024/09/27
ごへいもち
11
「ジャニーズ」に惹かれて。あまり読み易くは無かった2024/09/08