内容説明
江戸期の鎖国は嘘? 秀忠が天皇に激怒? 信長は英雄ではない? 中世から近代までの通説に「そんなバカな!」──人気歴史学者が〝威勢のいい学説〟を疑う。 「歴史研究者に大切なのは、史料を疑って読む。1つの事件の理解にも疑いをもつ。つまりは歴史に違和感をもつ、ということです。その上で、小さな違和感を拾い集め、定説に立ち向かう。それが新しい歴史理解を生む一歩となる。本書では、そうした試みを書いてみました」〈「文庫版のまえがき」より〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
50
本郷和人さんという人はしっかりと彼方此方で見かける人なので歴史界の中心を行っているひとかと思ったら、ご本人の認識ではそうでもないらしい。その本郷さんが、最近の変わりつつある学説や通説に疑問を呈して解説をつける。面白い。最近の池上彰の番組でも「鎖国はなかった」なんて言っていたが、この問題も明快に解いて反駁。何せ文化系の議論はそれぞれの論拠が別にあり一つの答えは出にくいのだろうが、本郷さんの「違和感」は多くの日本人の「違和感」だろう。2024/06/07
Galilei
8
歴史の新説や余談やらで、まるで教授がゼミの休憩時間に逸話を並べた脱線みたいで肩が凝らず楽しめます。明治学院を設立したヘボン式ローマ字の発明者J.C.ヘボン(発音ヘップバーン)と女優キャサリン・ヘップバーンは一族と。本編スタイルで余談を加えると、キャサリン主演映画「旅情」のベニスは17世紀に文字と字間の小さいイタリック体の発明で、今日の単行本サイズまで出版物を小さくして欧州の1/4のシェアを誇った。▽本編の日本史は時代も人物も点でバラバラだが、歴史は従前の形而より人物が重要との一貫した主張に全く同感です。 2024/06/16
アトム
2
違和感。 この本を読み、自分は子どもの頃、歴史が好きだったと思い出した。2025/04/04
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