ちくまプリマー新書<br> 社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法

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ちくまプリマー新書
社会学をはじめる ――複雑さを生きる技法

  • 著者名:宮内泰介【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2024/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684868

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内容説明

社会学は、みんなにとって大事なことについて、しっかりしたデータにもとづいて考え、それを表現する営みです。 ・自殺を少なくするにはどうすればいいだろうか? ・どうしたら、みんなにとって居心地のよい職場ができるだろうか? ・災害からの復興って、何がゴールなのだろうか? 社会学は、たとえばこんな問題に取り組んできました。さあ、次はあなたの番です。この社会の複雑な問題をなんとかしたいと思ったら、社会学があなたの力になります。

目次

まえがき/第1章 世界は意味に満ちあふれている──やっかいな問題としての社会/社会は二重に複雑/社会は意味から成り立っている/意味は言葉で成り立っている/やっかいな問題/社会問題に解決はない/社会は存在するの? /デュルケムの「社会的事実」/社会と社会学の共進化/社会学は社会主義/社会学は社会の解決力を擁護する/社会をプロセスとして考える/固定的な見方を解きほぐす/第2章 社会学って何だ? ──みんなで規範の物語を作るいとなみ/飯島伸子の「被害構造論」/社会学は対話から成り立っている/社会学は社会の外に出られない/社会学は規範的な学問/規範を前面に出した「サードプレイス」論/意味は身体的な行為の中から生まれる/共同の規範をつくるいとなみとしての社会学/環境問題はどう解決できるのかという問い/ヒントとしての順応的管理/順応的なプロセスとしての社会学/第3章 聞くことこそが社会学さ──対話的な社会認識としての調査/意味を集める/ソロモン諸島の経験から/対話的に社会認識が進む/対話の試行錯誤/社会学は全体性を手放さない/インタビューは認識を更新するプロセス/ライフストーリーを聞く/個人の中の複雑な社会を聞く/観察という「聞く」/文献・資料調査という「聞く」/統計調査という「聞く」/アンケート調査という「聞く」/アンケート調査にも対話プロセスが必要/社会学は「聞く」の組み合わせ/第4章 社会学は泥臭い分析技法を手放さない──圧縮して考える/データ集めと分析は同時並行/分析の基本は「圧縮」/数値化という圧縮/コード化という圧縮/図表化という圧縮/図表化することで気づく/見通しをよくして考える/四つの分析パターン/被災住民調査から/分類・傾向・比較・関係/広義の比較に意味がある/演えん繹えきと帰納/アブダクションという推論方法/いいアブダクションのためにはいい圧縮を/第5章 なんのための理論? ──表現の技法としての理論と物語/言葉で表現するということ/「感情労働」論のインパクト/ソロモン諸島研究の理論化/いろいろな水準の理論がある/グランド・セオリーより中範囲の理論/理論とは共同で考えるためのフレームワーク/欠如モデルに陥らないために/冗長性をもった理論と物語/理論・物語としての記述/関係性まで描き出す厚い記述/理論を利用する/第6章 みんなソシオロジストになればいいのに──人びとの共同のいとなみとしての社会学/「協議会」の失敗/合意形成の困難/社会学実践をしよう/聞くことが基本的な姿勢/対話を継続し蓄積する/共同で分析し提言する/社会学することの喜び/あとがき/文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

57
社会学には以前から関心があり、手に取った。帯にあるとおり、調査で聞き、分析で考え、理論で表現する。これは、社会学に留まらないと思う。自分の身近なところでは、地域における諸活動が当てはまる。自分なりの視点で、課題を考え、周囲の声を聞き現状を調べ、今後の取り組みを理論立てて考えること。しかも、地域住民の現状(暮らし)をベースにスタートすること。答えは、いろいろあり得るし、時間と共に変わりうる。すっと馴染める1冊。2025/05/27

よっち

26
社会の複雑な問題をなんとかしたいと思った時に力になってくれる社会学。しっかりしたデータにもとづいて考え、それを表現する方法をわかりやすく解説した1冊。社会学をはじめるための「調査は聞くこと」「分析は考えること」「理論は表現すること」という3つの基礎を紹介しながら、複雑でやっかい問題としての社会のこと、社会学とはどういう学問なのか、対話的な社会認識としての調査、同時並行させる泥臭い調査技法と分析・数値化や圧縮、言葉で表現するということや、人々の共同の営みとしての社会学がとてもわかりやすく紹介されていました。2024/07/23

武井 康則

14
社会学は何を対象としているのか、研究方法はフィールとワークが中心。どんな理論があったかなど、ごく簡単に入門書として書かれている。そのまま大学一回生の教科書として使えそうな内容。すべてに目を通している分、個別の内容に立ち入らず、すべてはこの本から出発しようという立ち位置。プリマー新書というコンセプトに忠実だが、副題は疑問。やや誇大広告では。複雑な社会を叙述する技法とすべきでは。2024/06/22

かおりん

6
社会学の入門書。私は医師なので社会学にはあまり馴染みがなかったのだけれど、学生時代から社会医学分野には興味があって。いま臨床の傍らあらためて社会医学を勉強しているところなので、この本を手に取ってみました。すごく曖昧な認識だった「社会」というものが、まさに霧が晴れたように定義された感覚。社会学は規範をもとに成り立っていて、人の営みの中で流動的に変わっていくものである。社会学は対話しながら問題を捉え直し、解決し続ける学問。私も実践したい!2025/10/12

イシコロ

6
ここで示される社会学は、絶対普遍の探究は一旦諦めており、その点で学問的でないと感じた。 一方では対話を続け暫定での妥当性を更新続ける営みは科学的だと感じた。 公私の目線を言ったり来たりすることもまた社会学だ理解した。そうであれば自分史を探求することによっても社会学が可能なのか。2025/01/28

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