内容説明
『クリーピー』の著者、本領発揮!
底知れぬ欲望を虚飾で隠した有名進学校を舞台にした怖気立つスクール猟奇ミステリー。
大手予備校の人気講師から転身し、千葉の郊外にある進学校・綾清学院へ転任した男性教師・三隅。
赴任時に三隅を迎えた校務員からただよう雰囲気に、三隅は過去の忘れがたい記憶を呼び起こされる。
高偏差値大学合格数を誇る高校の実態は、理事長の下僕のような管理職や体罰肯定の体育教師が
幅を利かせる前近代的な組織だった。
さらに生徒たちの間でまことしやかに伝わる、この学院は呪われているという噂。
この噂の元は、学院の敷地内で発生した忌まわしい未解決事件だった。
とうとう女子生徒が「呪われた場所」で、むごたらしく死んでいるのが発見される!
続く不審死に、学院内に戦慄が走る。
『ビザール学園』改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じーつー
8
『教師も生徒もバグってる!』 『脳髄を痺れさせるおぞましき世界』 『欲望に塗れた校内で続く不審死。次の犠牲者は、おまえだ!』 帯の煽りより。 んー、ちょっと煽りすぎと言うか期待しすぎたと言うか、肩透かしを食らってしまった気がするな。 言うほど教師も生徒もバグってない気が。 そりゃまあ人は死ぬし、ともなればバグもあるけど、それはフィクションとして捉えたらまあまあ。 教師陣も気持ち悪いと思う一面がある反面、全然リアルに起こり得る範疇かと。 少なくとも感情は麻痺していないと思ったし、麻痺もさせられなかった。2024/09/30
ニャーテン
5
予備校の人気講師から、進学校の英語教師に転身した主人公の周りで立て続けに起こる学園の生徒や教師の死。セックスアピールの強い校長や陰険な教頭始め、主人公の同僚たちも何だか気を許せないクセが強そうな人物ばかりで落ち着かない不穏さが終始漂う。“ビザール/怪奇な、奇妙な”が入った改題前の『ビザール学園』の題名がぴったりだったのにな…チグハグな改題にがっかり。いつもの前川さん作品の犯人に比べたらあからさまな気味悪さ度は抑えめだったけど、倒錯した性の歪みは相変わらずゾッとさせられる。2024/10/05
ap_yu
5
学校内の職員間の人間関係や、まだ創立20年なのに昔ながらな校風が読んでてめんどくさいなと感じてしまった。実際にも同じような所はあるんだろうな。 事件の犯人に関してはかなり予想外で、ギリギリまで気づかなかった。思っていたよりも面白かった。2024/08/06
ドットジェピー
4
ハラハラドキドキしました2024/06/16
おしょも
3
んー、いまいち。2024/08/22