内容説明
日本企業最大の利益を誇るトヨタ自動車。その創業者&ボンボン御曹司(?)の夢と苦難を綴った「奇想天外」経済小説!
第1号市販車は故障で立ち往生続出。
喜一郎は公職追放で会社解体?
労働争議と苦汁の社長辞任。
“タイムリープ”神社で滝行する章男?
「恥を知れ」と罵られながら臨む、米議会公聴会。
最新鋭水素自動車MIRAI遭難事故?
想像も出来なかった涙の再会……
豊田家御曹司・章男少年は曾祖父・佐吉の顕彰祭へ家族と来ていた。いたずら坊主の章男は裏山から転び落ちた拍子に車にはねられてしまう。一方は明治時代、佐吉の息子・喜一郎は「自動車」に乗ってきたというアキオと名乗る不思議な子供と、しばしの友情を育む。そして時代が進むたび喜一郎の前に不思議な人が次々と現れる……彼らはいったい何を伝えに来たのか?
「もっといいクルマをつくろうよ」
おじいさん、あなたの言葉だったのですね。この小説を読んで二度泣いた。-豊田章男
=主人公はこの二人!=
トヨタ自動車創業者 豊田喜一郎
自動織機で世界を席巻し、日本の自動車産業を興しながら、失意の最後を遂げた男
トヨタ自動車会長 豊田章男
喜一郎の孫。ボンボン御曹司と揶揄されながら、世界一の車メーカーを改革した男
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
233
著者の初のノンフィクション的な著作ですが、その物ズバリの内容ではなくSFストーリーのタイムリープ物で最初から最後まで500頁超の大作を中弛みもなく飽きる事もなく面白く読みましたね。豊田章男氏がアイディアを発案されたと知りまして柔軟な発想と姿勢に驚きましたし著者との素晴らしいコラボレーションだと思いましたね。途中でエンジンについて悩む喜一郎氏に未来から来た章男氏が知識を授けて歴史を変える訳にいきませんので何も教えずに流行歌の「明日があるさ」を口ずさむシーンが印象的で面白かったですね。#NetGalleyJP2025/01/06
あすなろ
120
それは創業家の人間だけが持てる愛の歴史である。そんな言葉達で描かれる計581頁にもなる豊田喜一郎と章男の物語である。そして、正直、本作品読書中においてタイムリープという手法を使う事に奇抜的で引っかかったのだが、なんとこれは章男氏ご本人からのアイデアと吉川氏の手法から生まれたものだという。この手法と実名によるトヨタの史実にほぼ沿っている件と何よりも章男氏の内容迄緻密に描き込む事により、フィクションなのかフィクションのスパイスを効かせただけなのか判別付かなくなり、読者は戸惑いながらも不思議な本作品の世界を漂う2025/01/05
hiace9000
120
一冊の本と運命的出会いがあるなら、本作がまさにそれ。図書館書架で目が合い、偶然手に。本作、日本の自動車工業黎明期の豊田喜一郎によるトヨダ自工誕生秘話、かつ戦前・戦中・戦後の企業経済小説、かつトヨタ前社長豊田章男氏の波乱の半生記である。ただし、それに"まさかの異世界ハイブリッド"を搭載し、悪戦に苦闘を継ぐ三代の苛烈な悪路・航路を駆け巡り、不屈の矜持のもたらす感動の読み心地で一気に走り切る。「トヨタの子」という世間の逆風のなか「特殊亜流」として生き、今の社風を築いたモリゾウ氏。氏と同様、わたしも二度と泣いた。2024/06/29
タックン
110
トヨタ自動車の前社長章夫氏とその祖父でトヨタ自動車創業者喜一郎氏の話をノンフィクションっ交えてファンタジーっぽく描いた物語。 トヨタ自動車創業にかけた喜一郎氏の熱い思いのある1章が興味深かった。ほんといろんな苦労をして自動車生産を1から始めたんだとわかった。真の技術者魂が宿ってた。2024/08/30
J D
98
すげぇー!スゲェー作品に新年早々出会ってしまった。ハイ!2025年ベストワン決定としたいくらいのめり込んで読んだ。初読み作家さんだけど、こんな風にトヨタについて書かれると読んだ人は一人残らずトヨタ車に乗るな!国道58号線もトヨタ車で埋め尽くされるはず。トヨタ社創業から令和、豊田章男までの物語。そこにタイムリープが混ざり込み、どこから実話?これは、脚色?小林秀雄まで友情出演する始末。トヨタ社員は必読の書だな。600ページ近くあるけどもっと書いてほしかった。いやー、超オススメです。2025/01/11
-
- 電子書籍
- ご隠居魔王さまの返り咲き【単話版】(4…
-
- 電子書籍
- 従業員の自由と責任を両立させる経営 D…
-
- 電子書籍
- こんなに違う!? イギリス子育て日記
-
- 電子書籍
- ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 電撃…