原爆裁判 - アメリカの大罪を裁いた三淵嘉子

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原爆裁判 - アメリカの大罪を裁いた三淵嘉子

  • 著者名:山我浩
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 毎日ワンズ(2024/06発売)
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  • ISBN:9784909447296

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内容説明

「広島、長崎への原爆投下は国際法違反である」
六十年前、戦勝国アメリカに対して驚天動地の判決を下した裁判官がいた!

「三淵嘉子をモチーフにしたNHK朝の連続テレビドラマ『虎に翼』が話題となっている。ドラマの五月の世帯視聴率が一七%を超え、その後も最高記録を更新するなど、好評を博している。
では主人公のモデル、三淵嘉子とは一体、どのような人物だったのだろうか。
三淵は一九三八年に司法試験に合格。一九四〇年六月、日本で最初の女性弁護士となり、『家庭に光を、少年に愛を』と訴え、家庭裁判所の発展に生涯を捧げた。実は、数ある『虎に翼』本を調べてみると、すっぽり抜け落ちているのが、三淵が裁判官として『アメリカの原爆投下は国際法違反である』とする判決を下した経緯である。そして唯一、この点を深掘りしたのが本書なのである。
二一世紀、AI時代が開かれようとしている今、世界は二〇世紀の『戦争の時代』に逆戻りしつつある。ウクライナ戦争、イスラエル対ハマス戦争、台湾有事、北朝鮮の核開発などにより、第三次世界大戦前夜のような危機的な雰囲気になってきた。本書は、前半で『原爆開発から広島・長崎への原爆投下の歴史』と、これまであまり知られてこなかった、三淵嘉子が携わった原爆裁判をテーマに書き進められ、さらに『原爆投下は国際的な戦争犯罪』とする判決文の全文も掲載している。連日ニュースやSNS、YouTube等でリアルに報道されているロシアによるウクライナへのジェノサイドの実態、ガザ地区で起きている民族戦争の惨状、本書はそれらの政治・軍事・歴史的な背景を知るための座右の書にもなる、衝撃的な一冊である」――前坂俊之静岡県立大学名誉教授

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶのぶ

33
 原爆のこと、知らなかったことがいっぱい。インドのパール判事、原爆投下とホロコーストを同じように考えてくれたことはうれしいし、おおもとは、トルーマン大統領の人種差別の考え方だったとは。戦勝国の思うままは仕方がないが、日本の原爆裁判などの出来事があるとうれしいもの。でも、賠償については日本が放棄してしまっているので、忸怩たる判決だが、アメリカなどへの大きなメッセージとなっている。三淵嘉子さんの関わりは、どこまでかは分からないが、原爆と朝ドラが深まる本。第五福竜丸のことも知ることができ、良本です。2024/07/24

なっく

31
『虎に翼』で一躍有名になった三淵嘉子も判事として名を連ねた原爆裁判。原告請求は棄却されたが、「原爆投下は国際法違反」と明言した点は当時としては画期的だっただろう。その結論を導くまでの証拠と論理の構築、米国の責任を問えない中での日本政府の責任とは?、裁判官・判事の苦労がしのばれる。そして国の賠償責任を認めず、「政治の貧困を嘆かずにはおられない」という一言がとても重い。それから日本の政治はどう成長したのだろうか?2025/03/09

26
原爆投下までの流れや原爆裁判の判決文が半分以上で、ちょろっと三淵先生の生涯が書かれてるだけなので虎に翼で三淵先生を知りたいと思った方には不親切、つうかタイトル詐欺だと思う(真顔)原爆裁判の判決文全文収録も慣れてないと読めないだろうし、80p飛ばした方がほとんどでは。その判決に対しては統治行為論に逃げなかったのがすごいと思った。高度な政治性を有する国家行為に関しては法律判断しないとして自衛隊の違憲訴訟等からは逃げるのが通常なんだけど、その例として習った記憶はないよなと朝ドラ見ながら思ってたのでした。2025/01/11

マイケル

22
「原爆投下は国際法違反」とする原爆裁判判決。一般市民への無差別爆撃であり原子爆弾のもたらす苦痛は禁止されている毒ガス以上。2024年ノーベル平和賞受賞の日本被団協も 被爆者援護施策や原水爆禁止運動前進への貢献を評価。前半は、米国の原爆原料ウラン入手経緯、原爆投下候補地の変遷、原爆投下後の残留放射線の隠蔽などについて書かれている。NHK朝ドラ「虎に翼」で話題となった女性初という職業での苦労話。最後の判決文は法律的言い回しのためやや難解。勝つためなら手段を選ばずで原爆開発・投下へ突っ走ったアメリカ。2024/11/08

おばおば

20
★★★☆☆三淵嘉子さんのことが書いてあるのかと思って読みましたがほとんど出てこなくて残念でした。裁判までの話も原子爆弾のことが続いてちょっと疲れてしまいました。2024/10/10

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