宿帳が語る昭和100年 温泉で素顔を見せたあの人

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

宿帳が語る昭和100年 温泉で素顔を見せたあの人

  • 著者名:山崎まゆみ【著】
  • 価格 ¥1,830(本体¥1,664)
  • 潮出版社(2024/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784267024290

ファイル: /

内容説明

西城秀樹も、松田優作も、志村けんも、樹木希林も、
温泉ではすべてを脱ぎ捨て「素顔」に戻った――

どんな大俳優や国民的アイドル、大作家、アーティストも、
地位や名声、肩書といった重い荷をふっと下ろしてしまう魔力を
もった「湯宿」という場所。その不思議な力の源泉はどこにあるのだろうか。

彼らを迎え入れた宿の主人や女将のふるまいや、
宿が辿ってきた歴史や地域の風土、そして「昭和」という時代の
空気から読み解く。

長年、温泉の魅力を取材し内外に発信し続けてきた著者の、
新境地を拓く渾身の一冊。

【目次より一部抜粋】
国民的アイドルのファンミーティング──西城秀樹と猪苗代温泉「ホテルリステル猪苗代」
「必ず一番最初に行くからね」──志村けんとあわら温泉「べにや」
夢千代たちがはしゃいだ深夜の洗濯──樹木希林、吉永小百合と湯村温泉「朝野家」
「狂気」を癒やした奥多摩の大自然──松田優作と松乃温泉「水香園」
昭和の大宰相を虜にした「鯉の甘煮」──田中角栄、渡部恒三と会津東山温泉「向瀧」
大芸術家がデザインした曲線美の湯船──岡本太郎と吉奈温泉「さか屋」
伝説のカップルの日帰り入浴──ジョン・レノン、オノ・ヨーコと「すみや亀峰菴」 忘れられない両陛下の会話と小さな〝ガッツポーズ?──上皇・上皇后陛下と「南三陸ホテル観洋」、穴原温泉「吉川屋」
世紀の名曲を生んだ伊豆の私雨──「天城越え」と天城湯ヶ島温泉「白壁」
「俺はね、無口なんかじゃないよ」──高倉健と龍飛崎温泉「ホテル龍飛」
スターたちの「修学旅行」──石原裕次郎、渡哲也とあわら温泉「べにや」
素顔をさらさなかった女王──美空ひばりと山田温泉「風景館」、いわき湯本温泉「新つた」
裸の大将は温泉で画力を磨いた──山下清と上牧温泉「辰巳館」
巨匠を和ませた絶妙の「間合い」──大林宣彦と由布院温泉「玉の湯」
「寅は、けぇります」──渥美清と古湯温泉「鶴霊泉」
スターたちを圧倒した荘厳な大浴場──「法師乃湯」を愛した人々
大俳優をも自然体にさせる宿の魔力──田中邦衛と小野川温泉「宝寿の湯」
釣り三昧と執筆の日々──開高健と丸沼温泉「環湖荘」
希代の趣味人の人生を変えた湯宿──北大路魯山人と山代温泉のおあんさん達
清張おじちゃんと家出事件──松本清張と千倉温泉「千倉館」
立派なことはすべて先生が温泉で教えてくれた──小津安二郎と「蓼科親湯温泉」
日本文学の金字塔を生んだ湯の華と雪景色──『雪国』と越後湯沢温泉「高半」
ニッポンの温泉の原風景がここにある──宮沢賢治と大沢温泉
万人を「裸」にしてしまう女将と湯の魔法──橋田壽賀子、花登筺とかみのやま温泉「古窯」!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

17
芦原の「べにや」を検索していた時この本がヒットし、おもしろそうと感じ図書館で借り読みました。惜しい!ですね。ここに登場するスターたち(南伸坊の挿絵はグー)と温泉旅館のきずなを秘蔵エピソード、秘蔵写真で語る構成は読み応え十分ですが、せっかくの写真が不鮮明であること、地図がないことで視覚効果が乏しいのが「惜しい!の1」、著者の思いが強すぎるのか文章が詰め込みすぎでスッと読めないことが「惜しい!の2」ですね。出版社の編集、校正の力がもう一つ(言い過ぎ、すみません)。ただいつかは行ってみたい温泉ばかり、この点は◎2024/10/25

ichi

9
【図書館本】昭和の著名人と温泉宿との秘話が綴られており、著名人の素顔や宿側の心からのおもてなしについてが主。2024/09/07

hitotak

8
温泉宿の女将、主人たちが、かつて宿泊した芸能人、作家、映画監督等、本題では昭和100年と謳っているが、主に昭和30年頃から平成期に活躍した有名人たちのエピソードが紹介される。温泉宿の主人は地元の名士で金回りもよく、芸術家や政治家のパトロンとして長期投宿させたり、家族同様の付き合いをしたという。老舗宿に有名作家の器や絵画が飾られていることがあるが、なるほどそういう理由があるのかと思い当たった。西城秀樹や松田優作、志村けんなど今は亡きスターたちが温泉でくつろぎ、素に戻る姿が目に浮かんできた。2024/12/22

りょうけん

8
<拙>   「本の雑誌2024年08月号の確か「上半期ベスト10」で紹介されていた本。南しんぼうの似顔絵につられて入手。某紙にて連載されていたのは結構最近で2022年~。 2024/08/11

ビーグル犬大吉

4
温泉好きの私には楽しめた話だった。タイトル通り、宿泊者は昭和を代表するような人物ばかり。しかし芸能界、政界、文学界に関わらず、ほとんどが鬼籍に入っている。残念だったのは、聞いたことはあるが宿泊した宿が一つもなかったこと。温泉では誰でも裸になるので、心も裸になり素の部分を見せたこともよくわかった。昔はロケ地でもリゾートホテルではなく、鄙びた温泉宿にスタッフ一同泊っていた。NHKドラマ「夢千代日記」と映画「海峡」は見たので、当時の情景が浮かんだ。いずれにせよ、昭和は遠くなりにけりという気がする本だった。2024/07/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21961237
  • ご注意事項

最近チェックした商品