内容説明
命の輝き、愛情や感謝の気持ち、別れの痛み――
牛写真家の著者が、さまざまな形で牛に携わってきた半生のなかで「牛からおそわった、たくさんのこと」とは。
著者自ら撮影した命の煌めきに満ちた牛たちの美しい写真とともに綴る珠玉のフォトエッセイ。
経済動物である牛の世話をすることの楽しさとはかなさ、
酪農を中心とした畜産業の仕事の実際、
子どもたちに牛と触れ合う場を提供する酪農教育ファーム活動なども紹介し、
誰にとっても普遍的なテーマである「食と命」について、考えるきっかけを与えてくれる一冊。
【本書の特徴】
●誰かが大切に育てた命をいただいているという認識を新たにし、「食と命」について考えるきっかけを与えてくれる。
●命の煌めきに満ちた美しい写真を多数掲載。
●大人でも、子どもでも、親子でも読める総ルビ仕様。
【目次】
第1章 牛と感じる四季
第2章 牛とともに
第3章 子どもたちへ ~酪農教育ファーム~
第4章 カウボーイ・カウガールスクール
第5章 あたらしい命
第6章 心を揺さぶる
第7章 生きた証を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taraimo
24
牛の穏やかな横顔、やさしい目、時には躍動感ある姿。そんな表情を楽しむとともに、酪農を学ばれた経験のある著者の眼差しで綴られるエッセイは温かいです。手塩にかけて育てた命を人の栄養のために良い状態で引き渡すこと、乳牛でありながら道半ばで手放さざるを得ない切ない別れ。私が旅立ちを看取った犬や猫たちとは違った、経済動物としての役割や宿命を背負う牛たちへの餞の言葉は見つからなくて……涙。関東近郊の酪農家さんの試み、磯沼牧場さんとの親交で垣間見られる代表のお人柄、深い愛情と舞台裏の葛藤、未来への想いが伝わる一冊です。2024/08/04
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
22
「ウシのメタン削減にとうとうワクチン」というネットニュースを見た直後に読み、胸に重いものが入って取れない。牛を育てるとは、愛して手をかけることとその命を奪うことがセット。飼育者の方々はどんな厳しいものと折り合いをつけてやっていらっしゃるのか。食と命なんて手垢のついた言葉だけど、著者は単なる消費者でしかない私たちにその言葉の重みを思い出させる、いや、忘れさせないようにと牛の写真を撮り続けていらっしゃる。牛、かわいいよ、とてもかわいいよ。2025/02/17
喪中の雨巫女。
12
《私-図書館》牛の写真集だけではなく、牛を通じて学ぶ命の大切さと、牛の命を頂いて食べることを学べる。2024/08/09
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