内容説明
仏教の根本義から、臨済・曹洞の日本禅二大派の思想と実践までを体系的に叙述。難解な禅仏教の内容を、第一人者がわかりやすく解説した禅入門書の傑作。解説=竹村牧男。
感想・レビュー
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Ujiro21
5
タイトル通り興味があり読む。曹洞宗大本山総持寺の機関誌に連載したものを、編集加筆したもの。とのことで門外漢には難しい。それでも言葉の意味が梵語、漢字から音節で伝わる過程や鈴木大拙が西洋に広めたZENの解釈の解説は興味深い。 禅者である私にはもう〈ゴット〉(神)はない。しかし、私は、エックハルトのいう〈ゴットハイト〉は、私たちのいう〈絶対無〉と同じものを違った名で呼んでいるものだと思う。禅者は、「死んで生きるが禅の道」と言う。〈死・復活〉こそ、宗教の生命である。〈超越〉のない宗教などあり得ない。2024/07/30
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