内容説明
安政6年の開港後、横浜は貿易港として急成長を遂げ、幕末の政局を左右するまでにその存在感を増していく。一方、文明開化の
窓口となった横浜を経由して、東京の近代化は加速していく。築地居留地、銀座煉瓦塀などの東京の街づくりでは横浜がそのモデル
となっていた。東京築港論争などで、東京と横浜が刺激しあいながら発展していく道程を追い、両都市の関係史、比較史の視点から
幕末明治の激動の時代を読み解いていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
64
有隣堂という横浜に根ざした書店の出版物なので、全国的知名度は低いと思われるが、幕末維新史を語るには重要な本だ。横浜と東京の都市発展についてコンパクトにまとめてある。特に横浜開港のいきさつに関して、教科書的な欧米が神奈川開港を求めたのに対し、幕府が横浜にしたといった単純な話ではなかったことが詳述されている。すでに横浜で商売を始めていた欧米商人が、神奈川開港案に猛反対したとか!これに関連して「井土ヶ谷事件」(通勤路に碑があり毎日隣を通る)が紹介されていたり、さすが地方出版物と思われる現地密着が楽しかった。2025/04/20
転天堂
2
横浜に出かけるので、観光気分を盛り上げるために読んだ。神奈川開港のはずなのに横浜村を開港した幕府と列強諸国とのせめぎ合い、東京築港論への反対運動。様々な経緯が絡み合って、現在の横浜が形成されている。今は簡単に移動できる東京-横浜間も、幕末・明治の人々に思いをはせながら移動するのもまた一興である。2024/09/27
おかリン
1
神奈川県立歴史博物館で購入。安藤優一郎氏はいつも読みやすい。第二章が特によかった。岩瀬•井上×ハリスの對話書は同所にも展示されている。🌟🌟🌟2024/09/16
numainu
0
評価C2025/08/13
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