内容説明
幕末・ミッション・インポッシブル!
MISSION
『幕末最後の戦いで見事活躍し、甲賀忍者ここにありと知らしめ、武士の地位を獲得せよ!』
幕末、江戸幕府が大政奉還をし、旧幕府と薩摩・長州の間で大きな戦が起ころうとしているその時、〝元〟忍びの里・甲賀は揺れていた。忍びとして戦国では大いに活躍したにもかかわらず、戦がなくなると時の権力者たちは難癖をつけて身分と領地を没収。気づけば忍びの術は失われ、百姓として困窮するまでになっていた。そんな折の大戦。忍びの技を再び世に示し、甲賀忍者ここにありと知らしめれば、武士の身分につけるのでは――。そんな願いのもと、集められた甲賀の里の若者たち。その中でも、鬼っ子・山中了司、宮司見習い・安井金左衛門、箱入り息子・大原伴三郎、誇り高き血筋・鵜飼当作、少々年の行った薬術師・間瀬勘解由の五人組は喧嘩ばかりのはちゃめちゃで!? 幕末を駆け抜けた「最後の忍者」の活躍を描くノンストップ・エンターテインメント時代小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
195
初読みの著者さんでエンタメ時代小説の名手で映像化作品が多いとの略歴が大きく肯けて時代小説らしくない読み心地が私には嬉しく面白く読みましたよ。戊辰戦争の時代背景を舞台に廃れ行く甲賀忍者の若者たちが自分たちの生き残りを賭け命懸けの修行をして困難な道に立ち向かってゆく気概と志の高さと熱意と勇気を感じましたね。多少はオーバーにアレンジされているかもしれませんが、とにかくスリル満点で読者の興味を引き付けて巻置く能わずぐいぐいと読ませる著者の実力は確かですので多くの方にぜひ読んで欲しいですね。#NetGalleyJP2025/01/09
starbro
188
土橋章宏、2作目です。幕末に甲賀忍者が存続していたのかどうかは判りませんが、エンタメ時代劇として楽しめました。映像化すると好い感じに仕上がると思います。 http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=72052024/07/23
たっくん
86
十五代将軍徳川慶喜大政奉還、帝は王政復古宣言、新政府が発足。しかし徳川家を筆頭の旧幕府勢力は依然根強く両陣営は緊張の真っ只中にあった・・忍びとして戦国に活躍した忍びの里・甲賀は、領地は没収され、忍びの術は廃れ百姓として生きている有様だった・・戊辰戦争を機に一世一代の大勝負、失地回復と武士の身分回復を目指し、集められた甲賀の里の若者たち、大鳥神社宮司見習金左衛門、「鬼っ子」了司、「鵜殿退治」で活躍鵜飼家子孫当作、名門大原家次男伴三郎そして薬術を扱う勘解由。官軍に従い北越の地で、旧幕軍と戦うが・・面白く読了。2024/08/11
ゆみねこ
74
江戸幕府の大政奉還、忍者の里・甲賀で暮らす人々の間にも激震が。長い太平の世に忍びの技も忘れた甲賀忍者が武士としての復権をかけて新政府軍に参戦し、北越の戦いへ。5人のクセの強い忍者たちの戦いの行方、まずまず楽しめた。2024/06/20
雅
70
幕末に忍者の存在をいかに示すのか?イメージしている忍術は出てこなかったけど、テンポのいい展開で面白かったです。2025/01/13