光文社文庫<br> 繭の季節が始まる

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光文社文庫
繭の季節が始まる

  • 著者名:福田和代【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2024/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334103385

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内容説明

新型ウイルスに対抗するため、政府が定める期間、外出を禁じられ「巣ごもり」を強制される《繭》の仕組みができた日本。しかし警察官の水瀬アキオは、仕事柄、繭の外に出なくてはならない。ある日、アキオは、相棒のAI搭載の猫型マシン・咲良とパトロール中に、無許可で外に出ている犬を見つける。飼い主宅を訪ねると、死体が発見され……。外出禁止下でもなぜか事件が起こる街で、一人と一匹が謎に迫る話題のクライシス・ノベル。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yumiDON

21
コロナ禍を経て「繭」という隔離政策を得た近未来の日本が舞台。戒厳令下の様な街はとても静謐で不思議な空気感だ。街ごと外出禁止にする策は確かに効果がある。でも理では生きられない人間は悲しいかな、秩序を乱す行動を取り始める。理由が自分勝手な事ばかりなのがとてもリアルで、それだけに虚しい。そんな人間に寄り添う人工知能搭載の猫型ロボットが可愛くて愛おしい。人工知能ものに弱い私は5話で不覚にも泣きそうになってしまった。少し残念なのは城川ユイとの関係性が唐突で冷めてしまった。これも吊り橋効果の一種?2025/04/10

ミーコ

18
今まで読んだ福田さんとは志向が異なったかも⁇ まずまず面白かったけど、今まで読んだ本の方が好きですね。「繭」とは考えたものですね 私は本さえ有ればこもってるのも平気。。なはずでしたが コロナ濃厚接触者から半月くらい出られないのは辛いモノがありました。AIロボットの猫は可愛かったです。未来は、こんな事が可能になるのかも⁇2025/04/24

13
コロナから着想を得たら、こんな物語が生まれるのかと感心する。もしも、コロナ禍を経験してなかったら、この物語を読んでも全くの絵空事だと思う。でも今なら、有り得るかもしれない未来として読める。まあ、現実ではないけどね。面白かった。咲良のような相棒が欲しい……(笑)2024/08/16

きょん

11
新型感染症の流行初期に自宅に閉じこもることが法制化された近未来が舞台。警官1人と相棒の猫型ロボットが「繭」の季節に起こる街での出来事に取り組む連作短編でコロナ禍を経験した今だとあの閉塞的な雰囲気がよく感じられるなと思う。AI搭載猫型ロボットは現実的にも警官の相棒として有用になりそう。2025/02/08

barcarola

7
警察官のアキオとその相棒の猫型ロボット咲良が主人公なのだが、どちらかといえばミステリというよりはお仕事小説。そして、新型ウイルス禍が背景ではあるのだが、AIがテーマに感じられる。咲良という名前と性格のギャップがなんとも……。別れが近づく場面ではちょっとウルウルしてしまった。それにしても、なぜ猫型ロボット?2024/09/15

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