内容説明
今日から現場で使いたくなる医療デザインの入門実践書 現在、医療現場では様々な予期せぬ複雑な課題が発生しています。例えば、コロナ禍で言え
ば、病床ひっ迫の問題や、早期導入を目指したためエビデンスが不十分な中でのコロナワクチン接種に関する情
報発信、そして、そもそも日本全体で高齢化していく中での医療保険制度や、医療過疎(医師不足)地域のことな
ど、これらの複雑な課題は、感染症対策や疾患への治療法だけでは解決が困難なものです。
これらの課題を解決するには、これまでのエビデンスに基づく「実証主義」だけではなく、様々な視点から仮説や課
題を設定しながら、今までにない医療分野のイノベーションを生み出すための「デザイン思考」が必須であると確
信しました。
医療経営者はもちろん、医療機関の中間管理職、医師、看護師、ソーシャルワーカー、リハビリスタッフ、事務職
員の一人ひとりがこのメソッドを身につけ、実践することによって医療現場でのイノベーションが加速することになり
ます。
良い発想は良い問いから生まれます。人は問われた瞬間に、その問いの中で思考を巡らせます。医療現場を最
適な形にデザインしていくために、いま医療の領域に新たな良質な“問い”を提供し、一緒にその”問い”に取り組む
ことによって、医療の可能性はもっと広がります。
我々は「医療が進歩した結果、人は本当に幸せになったのか? もっと大きな真の幸せがこの先あるのではないか?」という問いをもって一石を投じます