アクセシブルブック はじめのいっぽ - 見る本、聞く本、触る本

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アクセシブルブック はじめのいっぽ - 見る本、聞く本、触る本

  • ISBN:9784866893433

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内容説明

目が見えなかったり、視力が弱かったり、活字を読むことが苦手だったり。このような障害を持った人たちのための本とはどんな本? アクセシブルブック、読書バリアフリー法の解説と筆者たちの体験レポートを紹介!

2023年7月19日、第169回芥川賞が市川沙央『ハンチバック』に決定。市川氏が受賞コメントで言及したことで、一気に「読書バリアフリー」の認知が広まりました。「読書バリアフリー」の下、注目のアクセシブルブックの種類や電子書籍の可能性を詳しく解説。

本書のポイント
(1)「読書バリアフリー」をコンパクトに解説
・芥川賞作家・市川沙央さんのインタビューで注目の「読書バリアフリー」をコンパクトに解説
・出版社などの企業・団体の一般研修の参考書として活用可能
(2) 障害者、障害者の支援団体、出版社などを取材
・日本点字図書館
・りんごプロジェクト
・ふきのとう文庫
・特定非営利活動法人エファジャパン
・日本DAISYコンソーシアム
・集英社インターナショナル
・新宿区立図書館
ほか
(3)アクセシブルブックのアクションガイド
・アクセシブルブックの作り方がわかる

【著者】
宮田和樹
愛知県生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。研究者(デジタルカルチャー)。青山学院大学総合文化政策学部非常勤講師・デジタルストーリーテリングラボ代表教員・つくまなラボフェロー。メタバースなどによる社会課題解決に学生たちと取り組む他、デジタルメディアのアクセシビリティの動向にも注目。2023年から渋谷区立図書館音訳ボランティア協力員。著作に「ザトウクジラが観察できるワールド,Whale Research VR制作プロジェクトの中間報告」、「青山総合文化政策学」第14巻 第1号。

馬場千枝
東京都生まれ。東京都立大学人文学部史学科卒。1991年よりフリーライターとして仕事を始める。長期投資・CSR関連、子育て、健康、歴史、生き方、料理、芸能、インタビューなどの雑誌記事・書籍の執筆及び制作協力多数。全盲で日本ブラインドサッカー協会初代理事の釜本美佐子さんの著書の制作に協力し、高齢になってから視覚を失った人の生活のあり方、読書の困難さを知り、アクセシブルブックの重要性を再認識する中で、本書の取材執筆を行っている。

萬谷ひとみ
新潟県生まれ。玉川大学文学部教育学科卒。1990年特別区職員として板橋区立清水図書館に配属される。その後、行政課等を経て、1999年区間交流で新宿区へ異動。新宿区立中央図書館等に勤務し、途中行政課等を経て2023年3月まで同館副館長として勤務。同年7月に「Reading LiaisonPartner」(リーディング・リエゾン・パートナー:読書とあなたをつなぐお手伝い)を立ち上げ、現在は代読事業等を行っている。

目次

はじめに
第1章 アクセシブルブックって何だろう?
第2章 読書を心地よく楽しむための社会背景とその変遷
第3章 アクセシブルブックを増やすためには?
第4章 アクセシブルな電子書籍を支える規格と技術
第5章 公共図書館のサービスでアクセシブルブックを体験してみよう
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shikada

15
視覚障害やディスクレシア、肢体不自由などの理由で一般的な本を読むのが難しい人でも読める「アクセシブルブック」の概要を紹介する一冊。その形態はオーディオブック(ないしテキスト読み上げ)、点字本、大活字本などさまざま。アクセシブルブック普及の背景には、読書バリアフリー法、ひいては世界盲人連合の活動があるが普及はまだまだ進んでない。テキスト読み上げ機能を使うための、リフロー形式の電子書籍の必要性がよく伝わってきた。画像を認識して説明するのはマルチモーダルAIの出番なので期待したいところ2024/11/15

なま

9
★4.8 芥川賞受賞『ハンチバック』で「私は本を憎んでいた。目が見えること、本を持つこと、ページをめくること、読書姿勢が保てること(中略)その特権性に気づかない【本好き】達の無知な傲慢さを憎んでいた」と語るの著者の市川沙央(自身も先天性の難病をかかえる)の言葉から、アクセシブルブックとは?なぜ必要か?また、読書バリアフリーを実現する為の方法や団体、様々な切り口から語る。「読書」推進の【読む】は【インプット】と変換し、文章だけでなく、音、蝕図、図表、記号など様々な方法を提案する必要があるし忘れてはいけない。2025/04/02

skr-shower

2
芥川賞の市川さんの発言や、本好きなのに目耳の障害を持った家族が居たので関心がある分野。自分も怪我で両手が使えない時の、電子書籍・オーディオブック・読み上げ機能など助けられた。不備を許容しつつ、著者に配慮し恩恵を皆が受けやすくなる技術の進み方を望む。2025/01/21

チタカアオイ

1
【図書館】2024/08/24

えーてる

1
視力の低下が進むにつれて、一般に売られている紙の本をそのままの状態で読むことが困難になってきた。引退後にじっくり読もうと思って積んでいた本が意味のない紙の束に変わろうとしている。文字サイズを大きくできる電子書籍を読むことが増えてきた。電子書籍リーダーの音声読み上げ機能もよく利用するようになった。今年に入ってAudibleによる「耳からの読書」の比率が増えた。自分は今やアクセシブルブックを積極的に利用する側なのだ。2024/08/17

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